JOC竹田会長から事情聴取…仏当局が東京五輪招致巡り贈賄捜査 ゴーン被告逮捕の報復か
2019年01月12日 05:30
五輪
疑惑は、東京五輪招致委員会が13年、シンガポールのコンサルタント会社ブラックタイディングス社と契約し送金した計280万シンガポールドル(約2億2000万円)の一部が当時、IOCの委員だったラミン・ディアク前国際陸連会長(セネガル)の息子、パパマッサタ・ディアク氏に渡ったとされる。フランスが司法権を握るモナコに国際陸連の本部があることから、フランス当局が捜査に着手していた。
パパマッサタ氏は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配され、セネガルに潜伏。フランス捜査当局は捜査令状をセネガル側に送付したが、身柄拘束や本人の取り調べは実現していない。
16年リオデジャネイロ五輪を巡っても、ディアク親子に絡む買収疑惑が浮上。フランス当局が最初に捜査に着手し、ブラジル当局が17年、買収に関わった疑いでブラジル・オリンピック委員会のヌズマン会長(当時)を逮捕、起訴した。しかしパパマッサタ氏の身柄拘束はないまま、ヌズマン氏は保釈。フランス当局はディアク親子に関する捜査を継続する中で、竹田会長を容疑者として捜査する方針を固めたもようだ。
一方の竹田会長はこの日、東京都内で取材に応じ、昨年12月に「担当判事のヒアリングには協力した」と明らかにした。しかし、贈収賄疑惑については「そんなことは全くあり得ない」と改めて全面否定した。
スポーツ界は驚きを隠せず、東京五輪関係者は特別背任罪で追起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の状況を例に挙げ「ゴーンの報復か」と語った。また別の関係者は「日産の事件に対しての意趣返しにも思える」とこのタイミングでの捜査開始をいぶかった。政府関係者は「これが本当であれば東京五輪への打撃は避けられない」と本番への影響を懸念していた。
◆竹田 恒和(たけだ・つねかず)1947年(昭22)11月1日生まれ、東京都出身の71歳。旧皇族の竹田宮恒徳王の三男。慶大卒業後の72年ミュンヘン、76年モントリオール両五輪に馬術日本代表として出場。2001年、急逝した八木祐四郎会長の後任としてJOC会長に就任した。現在は8期目。12年にIOC委員に就任。18年と22年の冬季五輪の立候補都市評価委員会メンバーだった。
おすすめテーマ
2019年01月12日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
稀勢の里 進退懸かる初場所へ「全力を尽くす」
-
貴景勝、大関獲り目指す初場所へ気合「精神力が試される」
-
JOC竹田会長から事情聴取…仏当局が東京五輪招致巡り贈賄捜査 ゴーン被告逮捕の報復か
-
小池都知事 竹田会長への捜査に驚き「困惑している」
-
稀勢 連勝発進で雑音封じだ!進退懸かる初場所2日目までの取組決定
-
人気健在!稀勢 懸賞ではダントツ1位の約200本
-
御嶽海 軽めの調整で汗 初日の稀勢戦へ気を引き締め
-
照ノ富士 初場所全休へ…親方「万全の状態にしないと」
-
松鳳山 化粧まわし贈られ奮闘誓う「自分もファン満足度1位に」
-
今平 首位と4差4位!19年初戦で好スタート
-
松山 崩れた52位発進…上がり3ホールを悔やむ
-
LPGA 中止発表3大会の交渉再開!今季の開催目指す
-
振り袖で新年の誓い!菊地「賞金上位目指す」成田「公式戦で勝ちたい」
-
羽生 現役続行サプライズ表明「来季こそ4回転半」
-
特別賞の紀平 世界選手権へ気合「ノーミスでいけたら」
-
川井“吉田魂”受け継ぐ「どんな状況でもぶれない心見せたい」
-
璃花子 吉田さんに感謝「競技は違うけど心に響く言葉もらった」
-
メイジ前へ!22季ぶりV必ず「信じてやるだけ」
-
天理大 決勝へ向けリラックス「一つ一つ丁寧に」
-
沙羅 予選2位通過 修正期して今季初勝利狙う
-
W杯複合第9戦、渡部暁は5位 3戦連続の表彰台逃す…
-
ケイ×ケイ“夢のダブルス”実現!錦織&本田ペアがファンと交流
-
竜馬 全豪本戦出場決めた!伊ソネゴを2―1で撃破
-
マリー 全豪で引退も…臀部痛が原因「ある程度はやれるが」
-
日清食品 駅伝を撤退…マラソン佐藤&村沢の支援は継続
-
ミキハウス新年会 東京五輪へハネタクら要求控えめ「応援に来てもらえたら」
-
レスリング文田 沙保里さん“刺激”完全燃焼の競技人生誓う
-
女子バスケ全日本選手権 ENEOSなど4強出そろう