三者三様の思い…神鋼・今村、正面、大橋のベテランBKトリオが退部の心境を語る
2019年01月24日 21:49
ラグビー
SO/FBで活躍した正面健司(35)は「派手ではない。代表キャップも2しかない。そんな選手をずっと使ってくれて感謝している」としみじみ語った。トヨタ自動車から移籍し、10年在籍。優れたゲームセンスだけでなく、この数年は、ビッグタックルでチームの窮地を救った。
今季は出番に恵まれなかった。優勝したものの「1試合も出ていないので」と素直に喜べない本音も見せる。「複雑な心境でシーズンを終えた。ゆっくりしたい気持ちもあるけど、まだできるという感覚もある」。練習では控え組だったが、優勝したレギュラー組の守備網を突破する場面が何度もあった。プロとして、次の仕事場を探す。
WTB大橋由和(34)はユニホームを脱ぎ社業に専念する。15―16年シーズンの最終戦で右ひざじん帯を断裂。選手生命を左右する大けがを経て「プレーができるありがたさが分かった」と考え方が変わったという。
「その後は、これが最後の試合と思いながらやっていた。若い頃は、ミスしたらアカン、最初に飛ばしすぎたらアカンという思いもあったけど、ケガのあとは最初から全力でやった。だからスッキリしている」
三者三様の思いを胸に秘める。だが、心は通じ合っている。大橋が「僕たちの時も、緻密にキックディフェンスの連携をやっていたんですよ」と語れば、正面は「この2人がWTBの時がFBとして一番安心でした。抜けてこないので」と懐かしむ。2人の声に、今村はにこやかにうなずいた。
チームの低迷期を支えたバックストリオ。彼らが苦しい時期に奮闘したからこそ、今がある。「今からお互いを誉め合ってきます」。納会の後、3人で三ノ宮の街へ消えた。尽きることのないラグビー談義をするために。
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