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サンウルブズ惜しいあと1点!豪州代表ズラリ昨季4強ワラタスと互角30―31

2019年02月24日 05:30

ラグビー

サンウルブズ惜しいあと1点!豪州代表ズラリ昨季4強ワラタスと互角30―31
<サンウルブズ・ワラタス>後半29分、トライを決め、喜ぶファンデンヒーファー(中央)らサンウルブズ・フィフティーン(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 【スーパーラグビー第2節   サンウルブズ30―31ワラタス ( 2019年2月23日    秩父宮 )】 スーパーラグビー(SR)参入4年目のサンウルブズは、国内開幕戦で昨季4強のワラタス(オーストラリア)に30―31で競り負けたものの、7点差以内の敗戦に与えられる勝ち点1は獲得した。開幕2連敗となったが、今季初先発したCTB中村亮土(27=サントリー)、プロップ山下裕史(33=神戸製鋼)がチーム力向上に貢献。9月に開幕するW杯日本代表候補でもある2人が、7カ月後の大舞台に向けても大きくアピールした。
 戦前の苦戦予想をいい意味で裏切る1点差負け。もちろん選手に笑顔はなかったが、フーパー主将、SOフォーリー、FBフォラウと現オーストラリア代表がずらりとそろう強豪に、一泡も二泡も吹かせ、今季初の勝ち点1を手にした。中村は「最後に勝ちきる力はなかった」と唇をかんだが、チームとしても個人としても光る内容だった。

 全3トライに絡んだ。まずは前半8分、自陣22メートルライン付近でインターセプトして60メートルを独走し、ファンデンヒーファーのトライをアシスト。4点を追う同38分にはタックルを受けながら前に出てディフェンスを引き付けると、横を走り込んだロウに倒れ込みながらラストパス。後半のサインプレーから生まれたトライにも絡み「元々取り切る力はあるチーム。いいプレーができた」と振り返った。

 サンウルブズでは昨季からプレーする。1年目は「怖いもの知らずのチャレンジだった」が、トップリーグを上回る高い強度の試合に慣れたことで一挙手一投足に余裕が生まれた。「狙っていた」という1トライ目につながるインターセプト、味方と相手選手の立ち位置を見極めた2トライ目。「フィジカルで慣れて余裕ができた。今の自分のベストは出せた」と、経験値が定評のある体の強さを生かしている。

 現在、サンウルブズと並行して日本代表候補合宿が進行中。主力がスロー調整する中でのW杯メンバー入りアピールとなったが、本人は「気にしていない。サンウルブズにいれば、その中でどうベストパフォーマンスを出すかしか考えていない」ときっぱり言い切る。これぞラグビー。チームへの献身の先に、4年に1度の大舞台が待っている。

 《ベテラン山下スクラムけん引》ベテランの山下が存在感を放った。スクラム改善の成果を発揮し、相手ボールで2度の反則を引き出すと、マイボールでも全5本でボールをキープした。前半38分のトライにつながる反則を引き出した場面では、3番側で相手を大きく押し込み「やりたいことができて、プレッシャーを掛けられた」と話した。日本代表とは組み方が異なる中、選手主導でアイデアを出し合い、8人一体のパック(固まり)をつくり上げた。昨秋、3年ぶりに代表復帰し、2大会連続のW杯を目指す立場だが「与えられた仕事をこなしていくだけ」と強調した。

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