貴景勝が空手をあきらめるキッカケとなった天才空手家 今は違う競技で東京五輪を目指す
2019年04月07日 21:00
相撲
その天才の名は石野渉生(しょうぶ)。小学生時代はもはや敵なしで世界大会でも優勝するほど。小学校通算で見ると、なんと70以上もの大会で優勝を飾っていた。貴景勝はこの才能あふれる石野に対し「キックボクシングとか闘う競技をすると思いました」と期待をかけていた。しかし高校以降、空手の大会にエントリーした形跡もなし。天才・石野は空手界から姿を消していた。
運命の一戦から14年。大関昇進伝達式直後、貴景勝は遂に石野と再会を果たした。当然気にしていたのは「なぜ空手をやめたのか」ということ。それについて石野は「世界大会で優勝して、練習する相手がいなくなって、結局親父と組手するってなって…」と説明。年齢が上がるにつれ、仲間たちと楽しくスポーツを楽しんでいる同級生たちがうらやましくなったという。それを聞いた貴景勝は「俺もそう思ったこといっぱいある。『他のことやってみたい』っていう感覚はあった」と、石野の複雑な心境を思いやった。
さらに石野は「ずっと勝つにつれて親父からの期待に耐えられなくなった」と、父親のプレッシャーが大きすぎたことを吐露。貴景勝は「(石野の気持ちも)分かりますけどね。親の厳しい者同士の一緒の考え」と同意するも、「でも、今になったらありがたいと感じることがいっぱいある。その時はキツいことあるけど、甘やかされていたらとんでもない人になってた」と父への感謝を忘れなかった。
石野は現在、東京五輪の正式種目である「3人制バスケ」の選手に転身。今年4月からプロチームの「EVESSA.EXE」と契約して活動し、東京五輪を目指すこととなった。そのことを聞いた貴景勝は「スゴくうれしいです。自分が負けた相手が同じ“身体で勝負する世界に”行ってくれているのが本当にうれしいです」とコメント。続けて「お互い高めあって“彼が活躍しているから自分も”…そういう関係いれたらいいな、と思います」と、石野へエールを送っていた。
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