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【岡崎真の目】終始リラックスしていた紀平 いつも以上に丁寧な演技

2019年04月12日 08:46

フィギュアスケート

【岡崎真の目】終始リラックスしていた紀平 いつも以上に丁寧な演技
女子SPで会心の演技を見せた紀平(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート 世界国別対抗戦第1日 ( 2019年4月11日    福岡市・マリンメッセ福岡 )】 紀平は冒頭から表情が穏やかだった。これまではSPで笑顔がひきつっているような印象を受けることもあったが、団体戦という独特の雰囲気に助けられたのか、終始リラックスしているように見えた。
 トリプルアクセルは上がり損なったというと言い過ぎかもしれないが、彼女本来のジャンプからすると、少しはまっていないように見えた。もちろんきちんと回っているし、降りた後の流れも問題ない。それでも一番いい時のジャンプからすると少し高さが出きっていないような感じだったので、恐らく彼女自身にとっては、気持ちいい上がりではなかったはずだ。それでも回転不足もなくちゃんと飛距離も伸びて、降りた後の流れも良かった。改めて凄い選手だなと感じさせられたジャンプだった。

 他の要素もいつも以上に丁寧だった。少しスピード感が抑え気味なところもあったが、それでも世界最高得点なのだから素晴らしい。団体戦は応援してくれる仲間が身近にいて、普段とは雰囲気が全く違う。紀平もいずれは五輪の団体戦に必要な一人になるはずなので、今大会はいい経験になるはずだ。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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