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玉鷲「もっと怒らせようと…」新小結・竜電をしごく 連合稽古で異例の連続5番

2019年06月28日 16:19

相撲

玉鷲「もっと怒らせようと…」新小結・竜電をしごく 連合稽古で異例の連続5番
二所ノ関一門連合稽古で胸を合わせた関脇・玉鷲(左)と新小結・竜電 Photo By スポニチ
 大相撲の名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けた二所ノ関一門連合稽古が28日、名古屋市緑区の鳴戸部屋で行われ、2場所ぶりに関脇に復帰した玉鷲(34=片男波部屋)が新小結・竜電(28=高田川部屋)と激しい稽古をして厳しく鍛えた。
 この日は右膝を痛めている大関・貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)に加え、大関・高安(29=田子ノ浦部屋)も連合稽古を欠席した。関係者によると、高安は腰痛のため万全ではなかったもよう。両大関が不在の中、番付最上位の玉鷲が関取衆の申し合いで竜電をつかまえ連続5番取った。玉鷲が竜電を送り出しで破ると「もう一丁」と土俵に戻し、その後の2番でも自分が勝っても竜電を相手にした。横綱、大関を除いて、申し合いの途中に同じ相手と連続して5番取るのは異例のこと。仕上げのぶつかり稽古でも竜電に胸を出し、約3分、しごいた。

 玉鷲は竜電を引っ張り出した理由について「どんな意識でやっているのか分からないが、もっと怒らせようと思った。いいところをもっと生かしてあげたかった」と説明した。竜電は初土俵から所要79場所での新三役で、史上10位のスロー昇進。一方、モンゴル出身の玉鷲は15年春場所での新小結昇進が、外国出身力士では最も遅い所要66場所での新三役だった。苦労を経て三役に上がった経験があるだけに、一門の先輩力士として奮起を促したいという思いがあったようだ。相手にしっかり稽古をつけたことで「自分も負けないようにしたい」と活躍を期した。

 竜電は27日の連合稽古で高安との三番稽古を含めて21番取ったが、この日の番数も関取衆では最多の21番(11勝10敗)に上った。玉鷲との激しい稽古は「まあまあでした」と淡々と振り返り、「明日からしっかりやっていきます」とさらなる精進を約束していた。

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