照強 休場兄弟子のため4連勝!“無敗小兵対決”116キロが99キロ炎鵬圧倒

2019年07月11日 05:30

相撲

照強 休場兄弟子のため4連勝!“無敗小兵対決”116キロが99キロ炎鵬圧倒
<名古屋場所4日目>炎鵬(右)を押し倒し全勝を守る照強(撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所4日目 ( 2019年7月10日    ドルフィンズアリーナ )】 幕内一、二の軽量力士による無敗対決は、116キロの照強に軍配が上がった。99キロの炎鵬との一番は、照強が問答無用の電車道で、最後は押し倒しで勝利。一昨年初場所の新十両以降、初日からの4連勝は自身初となった。4日目で全勝は早くも平幕の友風と両横綱の4人だけとなった。
 幕内最小兵の炎鵬を、懐に入れないよう右おっつけ、左喉輪で挟み込むように走った。不成立だった最初の立ち合いでも一気に土俵外へ持っていった。照強に迷いはなかった。

 「炎鵬が1回目にフワッ、と立ってきたので迷っているように感じた。理想通りの攻めができた」

 照強が116キロで炎鵬99キロ。同じ伊勢ケ浜一門で、都内や巡業先で食事に行くほど仲がいい。ただ、土俵は別だ。この日の朝も「技術では勝てない。天才でしょう」と炎鵬を評価しつつ「1日100番、稽古をやってきた。俺は努力で上がった」と対抗心を隠さなかった。軽量を補おうと筋力増強に励むのではなく、ここ半年はケガを防ぎ柔軟性に富む筋肉をつくるため、水中でのしこ、腿上げ、ダッシュを繰り返すプールトレーニングに取り組んできた。

 白星で笑顔にしたい人がいる。兄弟子の十両・安美錦は「右膝前十字じん帯断裂」などの大ケガを2日目に負い、休場。40歳が2000年初場所から続ける関取の地位を保つためには、6勝が必要。幕下へ陥落すれば引退を示唆しているベテランとは、部屋へ戻れば雑談も交わす。「できるのは笑い話へ持っていくこと」

 場所前、堺市で行った合宿では1日40~50番の稽古を重ね、技能賞6度の安美錦から「上手を取ったときの肘の使い方」を教わったという。その40歳は再出場を目指している。「一日でも長く相撲を取ってもらいたい。教わりたいことがある」。白星は何よりのエールとなる。

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