トンプソン“故郷”花園でトンガ戦「めちゃくちゃ出たい」
2019年07月30日 05:00
ラグビー
38歳102日の日本代表最年長出場記録を樹立した27日のフィジー戦で右まぶたを切った。患部を縫合。状態を聞かれても平然と、「大丈夫。ボクは毎日こう。だから不細工な顔」と笑いで返した。
花園でのテストマッチは自身10年ぶり3度目。本人は2回と思っていたそうで「ホンマ?脳しんとうが多すぎる」と、勘違いをジョークで弁明した。
ニュージーランドで生まれ、10年に日本国籍を取得した。不惑を目前にし、1人称を自虐的に「おじいちゃん」と表現するが、まだまだ元気いっぱい。フィジー戦は80分フル出場。課題だったラインアウトを安定させただけでなく、タックルの嵐で勝利に貢献した。15年W杯後の代表引退表明は、高い実力によって今年、完全に失効した。外国人出身者最多となる4度目のW杯へ「毎日ベストを尽くしてアピールしたい。メンバーに入りたい」と決意を秘める。
観客約200人が集まった堺合宿初日。報道陣に公開された15分の間は、控え組と思われるチームにいた。今週の出場は不透明でも、これだけは言える。ママチャリに乗り、たこ焼きを愛する大阪人がピッチに立てば、聖地は必ず盛り上がる。
《レメキが“トンガ・キラー”名乗り》昨季のトップリーグのトライ王、WTBレメキが“トンガ・キラー”に名乗りを上げた。ニュージーランド出身ながら両親がトンガ人で、相手の言葉が分かるため「相手の出しているサインが全部分かる。だから、前回の試合でもみんなに言っていた」と情報面での貢献も誓った。フィジー戦は控え出場。同じポジションの松島、福岡が活躍し「逆に楽しみ」と闘志に火が付いていた。
《徳永 花園での試合に意欲》フランカー徳永は、関学大時代に戦い慣れた花園での試合に意欲を見せた。「新しくなってからは行ったことがない。楽しみ」。メンバー外だったフィジー戦は、モールで2トライを許した。トンガはそれ以上にパワーがあると見られる。「入る高さが高かった。1人1人の入る位置もずれていた。うまく働きかけ、やられる前にやるというジェイミー(ヘッドコーチ)の言葉を意識したい」と押し勝つことを誓った。