瀬戸 萩野に金言エール 個メ五輪代表あと1枠「ピリッとすると思う」
2019年07月30日 05:30
競泳
瀬戸の活躍に最も刺激を受けたであろう選手が萩野だ。五輪では個人メドレー2種目で計3つのメダルを獲得し、日本記録の保持者でもある。今週末のW杯で復帰する第一人者に刺激を与えた瀬戸も「(萩野の)得意な個人メドレーはあと1枠。ピリッとすると思うので、メッセージ的には良かったと思う」。自身の結果でライバルの完全復活を促した。
もっとも、悲願の五輪金メダル獲得に向けては「自分との勝負」と萩野への意識は低い。今大会の好成績は4月から取り組んできた耐乳酸トレーニングが最大の要因といい、「3カ月でこの結果。継続すればさらに進化した体をつくれる」と手応えを得ている。W杯後はオフを経て、本格的な強化期間に入る。「ここが自分の人生の一番のヤマ場だと思う。そこができたら神様はきっと、いい色のメダルをくれる」と話した。
元飛び込み選手の優佳夫人(24)、愛娘の優羽ちゃん(1)が待つ自宅に「早く帰りたい」と屈託なく話したが、五輪金メダルは「家族のためにという気持ちはしっくりこない。自分の夢」。ライバルを倒すためではなく、家族のためでもない。ただひたすら、自分の夢を実現するための日々が始まる。