世界最強FWにFW戦で勝つ!「ONE TEAM」外選手がセットプレー分析し南ア丸裸

2019年09月03日 05:30

ラグビー

世界最強FWにFW戦で勝つ!「ONE TEAM」外選手がセットプレー分析し南ア丸裸
秩父宮ラグビー場でラインアウトの練習に励む日本代表FW陣(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 世界最強FWに、FW戦で勝つ!ラグビー日本代表は2日、W杯前の最後の試合となる南アフリカ戦へ、秩父宮ラグビー場で練習した。フランカーの徳永祥尭(よしたか、27=東芝)は、世界最強FWを擁する相手のラインアウトを徹底分析する考え。チームスローガン「ONE TEAM」で、2メートル級がそろう巨人軍団を丸裸にし、勝利につなげる。
 南アフリカ戦のテーマの一つは、FW戦だ。特に、ラインアウトでは2メートル級の選手がそろう相手と競れば、その後のモールや展開を1テンポ遅らせられる。フランカー徳永が、会見で力を込めた。

 「セットプレーでプレッシャーをかけていく。そこで相手に勢いを生ませないために。結構、分析をしているので、ラインアウトやスクラムでプレッシャーをかけたい」

 鍵を握るのは登録23人を外れたメンバーだ。日本は今、試合に出ない選手が相手を研究。ラインアウトなら配置からスペシャルサインまで、選手目線で丸裸にする。情報さえあれば、自信を持つジャンプまでの動きの速さがより生きる。知とスピードで、巨人軍団との空中戦に挑む。

 成果が表れたのは、パシフィックネーションズ杯(PNC)の米国戦だ。相手ボールを奪うなど、自由にさせなかった。立役者はメンバー外だった徳永。考えられるサインを割り出し、チームに伝えた。

 PNC以前はコーチの指示に従うことが多かったが、「選手主体の取り組みができるようになった」と、変化が出ている。この日公開された15分間、徳永はメンバー組だったが、他にも分析に優れた選手がいるのが日本の強みだ。

 W杯2度優勝の強豪は、スクラムも重くて強い。長谷川慎スクラムコーチは「相手の力が70%になるように、8人で組みたい」とまとまりで対抗する考え。課題のセットプレーで世界最強のFWに食らいつき、15年W杯のように勝利すれば、W杯初の8強進出が現実味を帯びてくる。

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