八村にNBAの洗礼…米国戦で4得点、厚い世界の壁
2019年09月05日 23:17
バスケット
日本のガード陣はドリブルしただけでスティールされる場面もしばしば。圧力をかわせないゆえに生じてくる安易なパス・ミスも目立った。最初にフィールドゴール(FG)を決めたのは第1Qが4分40秒で第2Qは3分45秒。馬場の活躍は光ったが、八村は米国のハリソン・バーンズ(27=キングス)らに密着マークされ、ボールを持つことさえままならない状況だった。前半は3点シュート1本を含む3本のジャンプシュートを放ったが、そのうち1本はリングに当たらないエアボール。完全に自分のリズムを失った形で第2Q4分4秒でベンチに下げられた。
八村は第3Qに入ってようやく本領を発揮。4分38秒、左45度からドライブインを試み、211センチのマイルズ・ターナー(23=ペイサーズ)をかわして右手でダンクを叩き込んでようやく初得点。その後、正面からジャンプシュートを決めて4得点目を挙げたが、持ち味のインサイドでは“仕事”をさせてもらえなかった。点差が開いたこともあって第4Qの出場機会はなし。10月に開幕するNBAの“先輩たち”の洗礼を浴びる1次予選の最終戦となった。
日本はトルコ戦では一度もリードを奪えず、チェコ戦でスコアが相手を上回ったのは第1Qの計44秒間のみ。米国戦でもトルコ戦同様、最初から最後まで得点で上回ることができなかった。
米国は3戦全勝。過去2戦で先発を務めたフォワードのジェイソン・テータム(21=セルティクス)が左足首の捻挫で欠場したが、セルティクスで同僚のジェイレン・ブラウン(22)がチーム最多の20得点をマーク。。3日のトルコ戦では敗色濃厚だった延長の土壇場でかろうじて逆転利を収めたが、日本戦では危なげなかった。
日本はこのあと場所を上海から広東省の東莞に移して順位決定ラウンドの2試合を消化。8月の強化試合で2度対戦したニュージーランド(7日)と、初出場ながら昨季のNBA球宴に選出されているマジックのセンター、ニコラ・ブーチェビッチ(28)を擁するモンテネグロ(9日)の2チームと対戦する。
<1次予選最終結果・>
▼A組=(1)ポーランド(3勝)、(2)ベネズエラ(2勝1敗)、(3)中国(1勝2敗)、(4)コートジボアール(3敗)
▼B組=(1)アルゼンチン(3勝)、(2)ロシア(2勝1敗)、(3)ナイジェリア(1勝2敗)、(4)韓国(3敗)
▼C組=(1)スペイン(3勝)、(2)プエルトリコ(2勝1敗)、(3)チュニジア(1勝2敗)、(4)イラン(3敗)
▼D組=(1)セルビア(3勝)、(2)イタリア(2勝1敗)、(3)、(3)アンゴラ(1勝2敗)、(4)フィリピン(3敗)
▼E組=(1)米国(3勝)、(2)チェコ(2勝1敗)、(3)トルコ(1勝2敗)、(4)日本(3敗)
▼F組=(1)ブラジル(3勝)、(2)ギリシャ(2勝1敗)、(3)ニュージーランド(1勝2敗)、(4)モンテネグロ(3敗)
▼G組=(1)フランス(3勝)、(2)ドミニカ共和国(2勝1敗)、(3)ドイツ(1勝2敗)、(4)ヨルダン(3敗)
▼H組=(1)オーストラリア(3勝)、(2)リトアニア(2勝1敗)、(3)カナダ(1勝2敗)、(4)セネガル(3敗)
*上位2チームが2次予選に進出。1次予選の成績は持ち越し。3位以下のチームは17~32位の順位決定ラウンドへ。
<2次予選組み合わせ>
▼I組=ポーランド(25)、ベネズエラ(20)、アルゼンチン(5)、ロシア(10)
▼J組=スペイン(2)、プエルトリコ(16)、セルビア(4)、イタリア(13)
▼K組=米国(1)、チェコ(24)、ギリシャ(8)、ブラジル(12)
▼L組=フランス(3)、ドミニカ共和国(18)、オーストラリア(11)、リトアニア(6)
<順位決定ラウンド>
▼O組=トルコ(17)、日本(48)、ニュージーランド(38)、モンテネグロ(28)
*カッコ内は世界ランク。1次予選で対戦したチームとの対戦はなし。
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