ショック!ジョセフHC流出危機 続投正式オファーなく 誠意なき協会に不信感
2019年10月22日 05:30
ラグビー
![ショック!ジョセフHC流出危機 続投正式オファーなく 誠意なき協会に不信感](/sports/news/2019/10/22/jpeg/20191021s00044000382000p_view.jpg)
複数の関係者によれば21日現在、日本協会から契約延長に向けた正式オファーはおろか、交渉日時の打診もないという。W杯では1次リーグを4戦全勝の1位突破。日本を史上初の8強入りへ導く手腕を発揮したにもかかわらず、日本協会の誠意を欠く態度に、当初続投に前向きだったジョセフHCも難色を示し始めているという。
協会内では森重隆会長(67)、清宮克幸副会長(52)が続投支持を表明し、8月ごろには下交渉を行った。推定約5000万円とされる年俸も、ほぼ据え置きで2年の契約延長に本人も基本合意。そんな中で協会内の一部幹部は手順にこだわり、8強入りを決めた後の今月16日の理事会でも続投は決まらず、次期HCの選考委員会を立ち上げるにとどめた。
水面下では協会幹部が後任候補として、07年W杯で南アを優勝に導いたトヨタ自動車のジェイク・ホワイト監督(55)、元ニュージーランドHCで神戸製鋼のウェイン・スミス総監督(62)と極秘面会。こうした動きも、ジョセフHCの気持ちを逆なでした。21日の会見後、急きょ駆け付けた幹部との面会を、自ら打ち切るほど態度を硬化しているという。
一方、手腕を買う海外からは続々とオファーが届いている。その筆頭が指揮官の母国でもあるニュージーランドだ。W杯後にスティーブ・ハンセン監督(60)の退任が決定済みで、日本が当時世界ランク2位のアイルランドを破った9月28日以後、同国協会から本人に就任要請が届いたという。他にもスーパーラグビーやイングランドのプロクラブからオファーが届いている。
今週中には初めての選考委員会が開催される予定だが、その間にジョセフHCが他協会や海外クラブと正式契約を交わせば、続投の可能性は消滅する。日本を史上初の8強入りへと導いた名指揮官が流出すれば、4年後のW杯フランス大会に向けた代表強化が停滞するのは必至。日本ラグビー界の未来が風雲急を告げている。
【ジョセフHC就任までの経緯】前回大会で指揮を執ったエディー・ジョーンズ前HCは、当初16年以降の続投に前向きだったが、日本協会への不信感からW杯開幕前の15年8月に退任を決断。協会の後任選びは難航し、当時スーパーラグビー(SR)ハイランダーズでヘッドコーチを務めていたジョセフ氏と正式に契約を結んだのは、16年1月だった。就任も16年のSRシーズン終了後の同年秋にずれ込み、選手選考や強化の面で半年以上の遅れが出た。
◆ジェイミー・ジョセフ 1969年11月21日生まれ、ニュージーランド・ブレナム出身の49歳。92年に同国代表初キャップを獲得し、95年W杯に出場。W杯後にサニックスに加入し、99年W杯には日本代表として出場した。通算キャップはニュージーランド20、日本9。03年に指導者に転じ、11年にはハイランダーズHCに就任。15年にスーパーラグビー初優勝に導いた。16年9月から日本代表HC。現役時代のポジションはフランカー/No.8。1メートル96。家族は妻と1男3女。
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