ラグビー新プロリーグ構想で激論 川淵氏、清宮氏に“クギ”「観客動員が全て」
2019年11月20日 05:30
ラグビー
サッカー、バスケットボールのプロリーグを実現してきた川淵氏。W杯を通じて「プロ化へいい準備ができた印象」と語る一方、清宮副会長が「どうやって稼ぐか。僕らは世界で成功する。放映権で稼ぐ」と主張すると、こう持論を展開した。
「前提はスタジアムにどれだけ入るか。それが基準でメディアは放送する。観客動員が成功の全て。断言したい」
プロリーグの収益の4本柱は入場料、スポンサー料、物販収入、そして放映権料。川淵氏はJやBリーグの運営経験から「4つの確保は常に念頭に置かないといけない」と提言。ブレーキをかけられた形の清宮副会長も、さすがに反論はできず「後出しの優位性を生かす。いいところは全部いただく」と応じた。
プロリーグは23年W杯に向けて、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの続投が決まった日本代表強化の柱になる。清宮副会長は改めて「レベルの高い環境でプレーするためにも、プロ化が必要」と語り、川淵氏も「可能な限りサポートしたい」と約束していた。
▽ラグビーのプロリーグ 日本協会が21年秋の開幕を目指しているプロの運営母体、プロクラブ、プロ選手による新リーグ構想。7月末には清宮副会長がW杯の12会場を本拠地とする基本構想を示したが、その後プロ化に前向きなトップリーグチームは6~8チーム程度と報じられた。今月中に基本構想などを発表する計画だったが、13日の理事会では準備委員会の設置が決まるにとどまり、21年秋の開幕が危ぶまれている。
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