【小椋久美子の目】優勝への信念と意地見えた遠藤 混合ダブルスの経験が生きた渡辺

2020年03月17日 06:40

バドミントン

【小椋久美子の目】優勝への信念と意地見えた遠藤 混合ダブルスの経験が生きた渡辺
日本勢初Vを飾った遠藤(右)・渡辺組(AP) Photo By AP
 【バドミントン全英オープン最終日   男子ダブルス決勝 ( 2020年3月16日    英・バーミンガム )】 遠藤・渡辺組はペアとしての強さを発揮しました。相手はネットへの寄りやタッチが早い前衛がいる世界ランク1位。第1ゲームはロングレシーブを多用して奪いましたが、少し疲れが出たのか第2ゲームはスピードが落ちてミスも目立ち、ネット前に落とすプレーが増えました。
 ここで目を引いたのが渡辺選手の踏ん張りです。カウンターを含めた相手の鋭いショットに対応。引けばポジションだけでなくメンタルも受け身になってどんどん攻め込まれる展開でしたが、逆に仕掛けるようにテンポを上げ、速いラリーの低空戦でもネットに近いところでさばく意識で勝利につなげました。また、混合ダブルスで女子と組むことで相棒の動きが落ちた時にどこをカバーすべきか経験していたことも勝因の一つでした。

 遠藤選手はこれまで早川選手と組んだ男子ダブルスで準優勝が3回。ラスト3ラリーの勝負どころ、積極的なプレーになり1点をもぎ取った姿に優勝への信念と意地が見えました。

 準々決勝でも世界ランク2位に勝利。歴史と権威ある大会で男子ダブルス日本史上初の優勝は本当に凄いこと。守り切る力は他にはない強みで五輪に向けて大きな自信となるはずです。(08年北京五輪女子ダブルス代表)

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