遼、限界突破へ“頭”でアプローチ 3年ぶり米ツアーで壁直面「今までのゴルフ観ではチャンスゼロ」
2020年03月31日 05:30
ゴルフ
「今までのゴルフ観では去年の国内3勝が限界。考え方を覆さないとチャンスはゼロだと。何度も海外に出て打ちのめされて、悔しいから練習しますってやってきたけど…。自分の考え方が間違ってるって思いました」
通算17勝を重ね、獲得賞金は10億円を超える。だが、考え方を変えないと“今”が限界と断言した。では何を変えれば、“今”以上に進化できるのか。
「今まで試行錯誤して理想のスイングを追い求めてきた。じゃあ、その先に何があるかって考えたときになかった。スイングだけで埋められると慢心があったんです。その精度を得られた時に、頭脳をいかに使って攻めていけるかが大事だと」
《マネジメントの重要さ気付く》WGCメキシコ選手権で2日間、同組で回った全英オープン覇者のL・ウェストヘーゼン(南アフリカ)を見て、世界との差に気がついた。
「体も飛距離も自分と変わらないのに、彼はメジャーを勝っている。それは、マネジメントと自分のスイングを見極める頭、ゴルフ脳。その場の状況判断とか自分の(ショットの)幅を理解するとか。頭の部分に差があると思いました」
これまでの17勝は劇的な勝利が多かった。その一方で、成績に波があったのも事実。昨季は19試合中、3度の優勝も含めてトップ10が7度。賞金王の今平周吾は24試合中16度と対照的だ。“再現性”という言葉でスイングの安定を追求してきたものの、それに比例して成績が安定しなかったことに言及した。
「再現性という言葉を使いながらも、無縁のゴルフだったという悲しいオチで(苦笑い)。そこって今まで“そのゴルフって楽しい?”みたいに軽視していた部分です。曲げて林からベタピンに打って。でも、それは(プレーとして)再現性がない。試合で必要な感覚だけど、なるべくそれを使わないスイングとマネジメントを組み合わせて。今まで使ってこなかった脳みその部分をフルに(笑い)。そこを使えば、不可能なことはないって思いました」
◆石川 遼(いしかわ・りょう)1991年(平3)9月17日生まれ、埼玉県松伏町出身の28歳。父・勝美さんの指導で6歳からゴルフを始める。杉並学院高入学後、ツアー初出場となった07年5月のマンシングウェアKSBカップで優勝。15歳245日は当時、世界最年少のツアーVだった。08年にプロ転向し、09年に18歳で史上最年少賞金王。昨年は7月の日本プロ選手権で3年ぶりの復活Vを果たした。18年から2年間、選手会長を務め、現在は副会長。ツアー通算17勝。1メートル75、70キロ。
おすすめテーマ
2020年03月31日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
渋野のホステス大会 第7戦「KKT杯バンテリンレディース」も中止決定
-
日本パラ委員会会長 開催日程決定に「最良の選択」
-
柔道・井上監督 東京五輪延期で来年まで続投へ
-
追悼連載~「コービー激動の41年」その44 トレード画策で揺れ動く指揮官
-
五輪日程発表で米紙 IOCを批判「無神経の極み」
-
「21年7月23日開幕」東京五輪新日程決定!延期合意から6日のスピード決着 丸1年“スライド”
-
東京五輪組織委、飲料水1人1本持ち込みOKに 大会史上初の“許可”暑さ対策目的で
-
21年へ向け再スタート 東京五輪新日程決定に反応続々
-
パラ競技連盟 従来の計画とほぼ同時期の日程に「ありがたい」
-
パラ水泳内定選手、延期後も権利維持
-
五輪主要スポンサー「VISA」、各国代表候補選手と契約延長
-
陸上&水泳 世界選手権日程変更へ
-
陸上4・19出雲大会中止 桐生ら今季初戦エントリーしていた
-
歩夢 東京延期でも“二刀流”継続 インスタで意思表明「そして一緒に越える」
-
遼、限界突破へ“頭”でアプローチ 3年ぶり米ツアーで壁直面「今までのゴルフ観ではチャンスゼロ」
-
女子ゴルフ第6戦も中止 小林会長「苦渋の選択だが、命に関わる重大な問題」
-
金秀シニア沖縄OP 通常開催の方針発表 倉本会長「できる限りの対策をする」
-
ウィンブルドン中止へ 大会主催者、4.1役員会議で詳細検討
-
バドミントン桃田が注意喚起「人ごとだと思わず」ツイッター呼び掛け
-
朝乃山「もう一つ上を」新大関初稽古、5・10夏場所へ決意
-
高安「治療しながら」稽古再開 復活に向けて体づくり
-
元幕内・蒼国来の荒汐親方が初指導「勉強しながらやっていく」