スポーツのプロテクター・メーカーが医療用の防御シールドを製造 新型コロナ対策に一役

2020年04月14日 16:57

スポーツ社会

 野球、サッカー、マウンテンバイクなどのプロテクター(すね当て、ひじ当て)を製造しているこの部門のトップメーカー、米国のG―FORM社が医療用の防御シールドの製造に着手。AP通信によれば、地元企業と連携して1日で2万個の製造を目標にした生産ラインを確保し、それを医療現場などに届ける新たなビジネスを開始した。
 ノース・イースタン大(ボストン)時代にアイスホッケーの選手(その後同大学で監督)でもあったグレン・ジオバヌッチ最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大手のスポーツ用品販売店が閉鎖したことに伴い、ロードアイランド州ノース・スミスフィールドにある自社工場(従業員70人)を閉鎖することを検討。しかし「何か他のものを作ってみよう」と考え、プロテクターの原材料を利用して医療用に使える防御シールドを作ることを発案して実行に移した。

 「最初は会社と従業員を救おうと始めた仕事だが、今は助けを必要とする人を助けることになっている」とジオバヌッチCEOは自らの決断に納得の表情。同社のプロテクターはサッカーの元アイルランド代表、ロビー・キーン(39)や、大リーグのマニー・マチャド(27=パドレス)、ライアン・ブラウン(36=ブルワーズ)といったスター選手が愛用していることでも有名。しかし現在は、より多くの人にとって欠かせないアイテムとなった。

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