羽生結弦、祈りの舞17曲311秒 コメント最小限…3・11以降の「僕とプログラムたちの道のり」
2020年05月07日 05:30
フィギュアスケート
短いメッセージから始まったパート1の動画は、突如、室内での振り付け再現の映像へ。黒のジャージー姿で、震災を経験した11年当時のSP曲「白鳥の湖」を皮切りに、7曲を2分3秒で舞った。パート2は6曲1分48秒、パート3は4曲1分5秒で、17曲の合計は4分56秒。あいさつも含めた動画の総再生時間はくしくも「311」秒。曲に合わせ髪形をアレンジし、下手から上手へ移動する演出のこだわりも見せながら、思い出のプログラムを披露した。
3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)が中止。フィギュアスケートだけにとどまらず、世界中が新型コロナウイルスの恐怖と向き合っている。この日で終了するはずだった、政府による緊急事態宣言は延長された。震災を経験した羽生は、世界中の人たちが心から笑える日が来ることを祈念していた。
17曲のフィナーレは、五輪連覇を成し遂げた18年平昌五輪など、数々の伝説を打ち立てたプログラム「SEIMEI」。陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明が左手を上げ、右人さし指と中指を立てるおなじみのポーズだった。手のひらは天、足は地、指は人。羽生が込めた思いは、多くのファンに届いたはずだ。
《日本連盟が企画“リレー”大トリ》今回は日本スケート連盟が企画した「Skate Forward 明るい未来へ」の一環で、各種目の選手によるリレー形式の大トリを羽生が飾った。羽生は自身のメディアやSNSを持たないため、自らの編集動画を投稿するのは異例だ。なお、4月17日には日本オリンピック委員会の公式ツイッターで「3・11の時の夜空のように、真っ暗だからこそ見える光があると信じています」とメッセージを発信していた。
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