“自己分析の申し子”西郷真央 小中高卒業文集に書いた夢に向かって日々前進
2020年05月20日 05:30
ゴルフ
「気が付いたらプロゴルファーを目指していました」
小学校低学年の時にはプロになることを念頭に球を打っていた。小中高の卒業文集に書いた将来の夢は、プロゴルファー、賞金女王、永久シード。16歳の時に“レジェンド”尾崎将司の門を叩いてからはより一層、プロの世界を身近に感じながら練習に励んだ。
その西郷が自分の強みと考えるのは技術的な分野ではなく自己分析力。西郷の日課は就寝前にその日の自分を振り返ること。そして、その分析結果を翌日の練習、トレーニングに生かしていく。日本女子アマチュア選手権最終ラウンドの前夜も普段からマイナス思考に陥りがちな自分を冷静に分析し、優勝パットを沈めて涙するシーンをイメージして眠りに就いた。
新型コロナウイルス感染拡大によるシーズン未体験の新人にはタフな長いオフ。さあ、開幕となった時の試合勘など不安もあるが「前向きに自分を見つめなおし、成長できる猶予を与えてもらったと考えてます」と強みの自己分析力で日々前進を続けている。
「取り組んできたことをどれだけ生かせるか。楽しみです」。自粛生活の中、基礎練習を反復し、課題のショートゲームを強化してきた。6年連続賞金女王・不動裕理と元世界ランク1位・申ジエのような玄人好みの“強いゴルファー”に憧れる18歳。黄金、ミレニアムに続く新世代の旗手として期待は膨らむ。
◆西郷 真央(さいごう・まお)2001年(平13)10月8日生まれ、千葉県出身の18歳。麗沢高―日本ウェルネススポーツ大1年。名前の由来は「真っすぐな人になってほしい」との願いから。5歳でゴルフを始める。コーチは尾崎将司、尊敬する選手は不動裕理、目標とする選手は申ジエ。得意クラブはアイアン。昨年のプロテスト18位、QT10位。1メートル58、57キロ。血液型AB。