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渋沢莉絵留 ミレニアム世代の“顔”目指して日々精進

2020年06月07日 05:30

ゴルフ

渋沢莉絵留 ミレニアム世代の“顔”目指して日々精進
同世代を刺激に成長を続ける渋沢 Photo By スポニチ
 【女子ゴルフ 開幕を待つルーキーたち(6) 】 「ミレニアム世代」渋沢莉絵留(19=フリー)の向上心を支えているのは、ハイレベルと言われる同年代の存在だった。同じ誕生日の安田祐香や、古江彩佳、吉田優利らはレギュラーツアーで実績を残している。「昔から強かった選手ばかりで、ずっと追いかけている感じ。一緒に回って差も感じる。いい意味でいろいろ盗んで、早く追いついて、上に行きたい」。高校は親元を離れて福岡県へ留学。強くなりたい一心でプロを目指した。
 セールスポイントは曲がらないショット力。長くなったオフを利用し飛距離アップを目指してスイング改造に着手した。鍛えた筋力をうまく球に伝えられるように、インパクトの位置を変えたり、ダウンブロー気味に入っている軌道をアッパー気味に修正。「大幅に悪いところを修正した。試合でどこまで伸びるか楽しみにしています」と目を輝かせた。

 昨年の最終予選会は85位。今季はステップアップ・ツアーでの戦いが中心となるが、冷静に現実を受け止める。2年前には河本結がステップの賞金女王に輝き、翌年のツアー初Vへと結びつけた。「(自分に課せられたのは)段階を踏んで自身を高める道なんだ、と。切り替えて頑張ろうと思っています」

 新1万円札に描かれることになった「資本主義の父」渋沢栄一は遠縁にあたる。「父からよく聞かされました。とても誇りに思います」と話す。同期のライバルを必死に追いかけるヒロイン候補は「ルーキーらしくパワフルなプレーでたくさんの人を魅了したい」と言葉に力を込めた。

 ◆渋沢 莉絵留(しぶさわ・りえる)2000年(平12)12月24日生まれ、群馬県太田市出身の19歳。兄の影響で9歳からゴルフをはじめ、中学3年時に関東中学選手権で優勝。沖学園高(福岡)に進み、卒業後は北山CC(佐賀)に練習生として所属。昨年の大東建託いい部屋ネット・レディースでは初日に2位発進(結果は50位)。同年のプロテストに合格した。名前は「(さと)り(を)える」から取った。趣味は音楽鑑賞。1メートル60、血液型A。

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