“ミレニアム世代”西村優菜 目標は宮里藍さん「夢を与えられる選手になりたい」

2020年06月12日 05:30

ゴルフ

“ミレニアム世代”西村優菜 目標は宮里藍さん「夢を与えられる選手になりたい」
笑顔をみせる西村優菜(提供写真) Photo By 提供写真
 【女子ゴルフ 開幕を待つルーキーたち(9) 】 2020年元日。“ミレニアム世代”西村優菜(19=フリー)が家族の前で立てた今季の目標は「最終戦出場」だった。
 そのLPGAツアー選手権に出場するには例年ならツアー優勝、またはロレックスポイント、賞金ランクいずれかで30位以内に入る必要がある。プロツアー初出場だった16年日本女子オープンで6位に入った逸材にも高い目標だが、コロナ禍で半数以上の試合が消滅した今も決意は変わらない。高いモチベーションを維持するため毎日の過ごし方にも工夫を凝らしてきた。

 「日々成長するのが自分のモットー。それを常に確かめながら練習してきました」

 一日の終わりにノートを付ける。良かったことと悪かったこと。当初は後者が大部分を占めたが、今は半々。重圧からマイナス思考に陥りがちだったが、プロテストではこのノートで自分の強みを再確認して乗り切った。

 西村が8歳の時。プロゴルファーという漠然とした夢がはっきり人生の目標となった瞬間がある。父・武彦さんと兵庫・六甲国際GCへ出掛けた。サントリー・レディース最終日。米ツアーが主戦場だった宮里藍が4年ぶりに出場。1万1000人超の大観衆が来場していた。出だしの1番は十重二十重の人垣。父娘はパー3に先回りして宮里を待った。

 「藍さん頑張ってって声を掛けたんだと思います。そしたら藍さんがボールをくれて」。以後100球連続で決めないと就寝できない過酷なパット練習にも耐えた。「藍さんのように子供に影響を与えられる選手になりたい」。優しく、菜の花のように明るく。名前の通り、強いだけじゃない、心優しいヒロインを目指している。

 ◆西村 優菜(にしむら・ゆな)2000年(平12)8月4日生まれ、大阪府出身の19歳。父・武彦さんの影響で5歳からゴルフを始める。大阪・大商大高1年だった16年日本女子オープンで6位に入り、JGAナショナルチーム入り。この時の優勝者は同じアマチュアの畑岡奈紗。プロツアーは22試合に出場して予選通過14度、トップ10入り3度。目標は宮里藍さん、田仁智(チョンインジ)。コーチは中島敏雅氏。1メートル50、50キロ。血液型O。プロテスト2位。QT21位。

おすすめテーマ

2020年06月12日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム