徳永祥尭「めちゃキツい」自粛期間も日本代表は「凄くレベル上がっている」
2020年07月16日 20:15
ラグビー
W杯を終え、共同主将として初めて臨んだシーズンは、第2節のNTTドコモ戦で肉離れを発症して戦線離脱。リハビリを経て復帰めどが立っていた最中、シーズンの打ち切りが決まった。「日本代表入りへ、アピールのためにも東芝で主将を務め、試合に出たかったのが正直な思い」と不完全燃焼の思いは残ったが、「リハビリ期間が延びたという解釈で、メンタルが落ちることはなかった」と振り返った。
チーム全体練習の再開は8月下旬以降で、新シーズンも来年1月開幕の見込み。本格的なラグビーシーズンはしばらく先だが、共同主将2季目への準備は着々と重ねている。大学まではリーダー格の経験がなく、「伝え方が下手。人前で話すと緊張して、伝えたいことを伝えられない」という欠点を克服するため、自粛期間は関連の書籍を読み漁った。
書籍を勧めてもらったのは、NTTコムで長く主将を務める元日本代表の金正奎。「あの人はいろんなところにアンテナを張っているし、吸収する意欲がある」と尊敬する存在。お勧めの3冊を購入し、一気読みしたという。身近なところでは「話しの緩急がうまい。少し場をなごませてから話し出すので、疲れていても話しに集中できる」という日本代表主将のリーチ・マイケルも参考に、リーダーシップを磨いている。
春シーズンのテストマッチが中止となった日本代表としても、オンラインで活動を継続しているという。ミーティングに加え、昨年のW杯前合宿、大会中を通じて実施していた、メンバーを4グループに分けてのミニゲームやチームビルディングを定期的に実施。「絵を描いて“これは何でしょう?”とか。意思疎通を図っている」ときたる活動再開に備えているようすを明かした。
トレーニング面でも定期的に代表コーチからメニューが送られてきており、この日も40分間のフィットネスメニューを実施した。「めちゃキツい。ちょっとおかしい」と苦笑いしつつも、「みんな、凄くレベルが上がっている」と強調。年内のテストマッチが実現するか不透明な状況下でも、モチベーションを高く保って秋に備えている。
東京をはじめ、全国で新型コロナの感染者は再び増加傾向にある。「これ以上、感染が広まってはいけない。地球全体の問題。これ以上、ラグビーができないのもつらい」と徳永。平穏な日常を取り戻すためにも、「責任ある行動をしていきたい」と語気を強めた。
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