16歳の森秋彩「希望を捨てずに」2大会ぶり日本一 五輪出場枠係争中モチベーション維持
2020年08月12日 05:30
スポーツクライミング
新型コロナウイルスによる自粛期間中は弟とスケートボードをするなどして気分転換。6月の練習再開後は、持ち味の持久力の低下を痛感した。登り込むことで体力を戻し、大会前には半年にわたって完登できなかった課題をクリア。「やっと登れて、メンタル的には良かった」。2月以来の実戦に高いモチベーションで臨んでいた。
国際連盟と日本協会は東京五輪の出場枠を巡ってスポーツ仲裁裁判所で係争中。今月下旬に公聴会が行われ、日本協会の基準が認められれば、森にも出場の可能性は残る。五輪開催自体が不透明だが「あることを願って、希望を捨てずに頑張って練習している」と前を向いた。
◆森 秋彩(もり・あい)2003年(平15)9月17日生まれ、茨城県出身の16歳。小学1年でスポーツクライミングを始める。リードで17年世界ユース選手権金メダル。昨年の世界選手権の同種目では、日本勢最年少表彰台となる銅メダルを獲得した。1メートル55、43キロ。