渋野 いきなりリンクスの洗礼 8オーバー暫定126位「“もうちょっと頑張れよ”って思いました」
2020年08月14日 05:30
ゴルフ
「リンクスの難しさを痛感しました。リンクスだからこその、バンカーにもラフにもかなり苦戦したなと。“もうちょっと頑張れよ”って思いました」
いきなり洗礼を受けた。霧の影響でスタートは約2時間遅れ、気温は肌寒い14度。スタートの1番は手堅くパー発進したものの、2オーバーで迎えた7番パー5。第2打がフェアウエー右サイドのポットバンカーにつかまった。3打目は出すだけとなり、今度は深いラフへ。これを左に引っかけてダブルボギーをたたいた。
続く8番パー4では風の影響か、フェアウエーからの第2打がグリーン手前に大きくショート。アプローチも寄せきれずにボギーとした。後半もバーディーなしの3ボギー。「ポットバンカーに入ったら出すだけだし、ラフに入ったらどこに行くか分からない。(リンクスでのミスを)ほぼ全部やったなって思います」と振り返った。
2021年からの米ツアー参戦を目標に掲げ、昨オフにはアプローチの強化に取り組んできた。新たに本格的なトレーニングにも着手。飛距離も伸び、「去年より体はゴツくなったのかな」と手応えを口にする。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で米ツアーの日程が大幅に変更に。さらには、ターゲットにしていた米ツアー予選会も中止になってしまう。「私の今の目標が5大メジャー制覇。予選会がなくなって、早く米ツアーに行くには優勝するしかない。挑戦したいなと思いました」。悩んだ末に8月以降の国内ツアーを欠場し、10月中旬まで日本に帰ることなく米ツアーに参戦することを決めた。
今大会はその約2カ月にわたる長期遠征の初戦。連覇を目指す次週の全英の前哨戦とは言え、結果も求めて戦っている。朝の霧から、昼の青空。1日で目まぐるしく変わるリンクス特有の天候の中、21歳の対応力が試されている。まずは決勝進出圏内への浮上へ、2日目での巻き返しが必要。「やっぱり、バーディーを取りたい。今日も取りたいところで取れなかったりしたので。明日こそは絶対にバーディー取って、もっと中身が面白いゴルフができたらなって思います」。自らを鼓舞するように、言葉に力を込めた。