【しぶこ専属・斎藤大介トレーナーと世界を目指そう(3)】ティッシュや風船を使って親子でおうちトレ
2020年10月22日 05:30
ゴルフ
第2回の連載で紹介した「(3)ボール叩き」のエクササイズの進化版です。ゴムボールや新聞紙などを丸めた球体と違ってティッシュは室内であっても空気抵抗の影響などを受けて不規則に動きます。大人が手を挙げた高さからティッシュを落とすだけで結構です。ひらひらと不規則に動くティッシュを身体を左右に切り返しながら取りに行くことで、脳からの指令を身体に素早く身体に伝える能力を養います。これらの動きは無意識のうちに行われます。反応のトレーニングです。
(6)手押し車
子どもの両足を持って手押し車のような形をつくり、両腕で前に進むエクササイズです。身体を真っすぐに保つコア(体幹)の力と腕力を養います。狭い室内で行うときは相撲の土俵の俵のように回るのもいいでしょう。
(7)キャッチボール
まずはしっかりと捕球するための空間認識と反応、そして、全身を使ってボールを投げる能力を養うエクササイズです。第2回の連載で紹介した「(3)ボール叩き」で使った軟らかいゴムボールや丸めた新聞紙を利用するといいでしょう。これならボールを捕球できずに身体に当たっても痛くはありませんし、室内でも遊び感覚で楽しむことができます。
(8)風船バッティング
このエクササイズも第2回の連載で紹介した「(3)ボール叩き」の進化版です。今度は道具を使ってボールを叩きます。ゴムボールや新聞紙を丸めたものより風船の方が滞空時間が長いので、子どもにとっての難易度は低くなります。バットに当てることができるという成功体験を味わうことでより楽しくトレーニングができるように大人の側が子どもたちを導いて行きましょう。自分の身体の一部とは違う道具を扱って物を叩くことでよりスポーツに近い動きと反応能力を養うことができます。
(9)木登りグルグル2
表題通り、第2回の連載で紹介した「(1)木登りグルグル」の進化版です。大人がバットのような棒状のものを持ってそれに子どもが寝転がった状態でつかまり、ナマケモノのようにぶら下がります。大人は棒を上下させたり、左右にゆっくりと揺らしてみたりしてみましょう。「(1)木登りグルグル」で強化できる全身運動とその連動、腕で物をしっかりとつかむ腕力の向上に加え、懸垂運動のように物を身体に引きつける力を養うことができます。
今回の連載で紹介したエクササイズも第2回の連載同様、遊び感覚でできるものです。楽しみながらチャレンジしましょう。
◇斎藤 大介(さいとう・だいすけ)柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の3つの国家資格を持つ。海外でも研さんを積み、米女子ツアーのリディア・コ、李晶恩(イジョンウン)ら海外メジャー優勝者のトレーニングを手掛ける。19年11月から渋野日向子を担当。自身のインスタグラム(golf_fit_japan)でも渋野らとのエクササイズ動画を公開。ジュニア向けの育成メニュー作成やオンライン相談も開始。インスタのプロフィルから斎藤氏本人に問い合わせも可能。
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