藤田寛之のレッツビギン!!実践編 ミススポーツ上達の道【第11回 バンカーショットの練習法】

2020年12月11日 12:00

ゴルフ

藤田寛之のレッツビギン!!実践編 ミススポーツ上達の道【第11回 バンカーショットの練習法】
バンカーショットについて解説する藤田寛之プロ(右) Photo By スポニチ
 第11回のテーマは、バンカーショットです。藤田寛之プロによれば、どんなにスイングや打ち方がよくてもクラブヘッドを入れる位置を間違えると距離感が合わないと言います。まずは正しいヘッドを入れる位置を理解し、そこへ入れる技術を身につけましょう。ミス日本ミススポーツの田中絵梨果さんが実践しました。進行役をレッスンプロのジミー常住氏が務めます。
 常住 バンカーショットを苦手とするアベレージゴルファーは多いと思いますが、成功するコツを教えてもらえますか?

 藤田 最初に知ってほしいのが、バンスの存在ですね。ソールの膨らんだ部分をバンスと言いますが、これはサンドウエッジ独特の形でもあります。ここを砂面にぶつけることにより、砂が爆発し、その力でボールを外に出すわけです。このバンスを使いやすくするには、クラブフェースを軽く開いて構えることです。

 常住 確かにバンカーショットが苦手という人を見ると、砂面にバンスをぶつけていません。

 藤田 そこでお勧めのドリルが、バンカーの中に1本の線を引き、その線よりも左サイドの砂を取る練習です。自分がどこにヘッドを下ろして、どこから砂を取ったのかが一目瞭然です。線から左サイドの砂が取れていれば、ボールを脱出できたと考えていいでしょう。それよりも右側の砂が取れていればダフリ、線から離れて左側の砂が取れていればトップだと判断します。

 常住 それでは田中さんに挑戦してもらいます。

 田中 この線がスタンスの真ん中にくるように構えればいいですか?

 藤田 それで結構です。線よりも左サイドの砂を取りましょう。小さなスイングではなく、少なくともバックスイングでは左腕が地面と平行になるまで上げて、フォロースルーでも同じくらいの高さまで振り抜いて下さい。今回は最後にボールを打てるように、線上にボールを1個置いておきますので、砂を取るイメージでスイングしてみましょう。

 ※ドリルでは線の右や左にヘッドを下ろしていた田中さん。最後に打ったボールはトップしてグリーンをオーバーしました。

 藤田 ボールを打った跡を確認してみましょう。どこの砂が取れていますか?

 田中 線よりもちょっと左サイドの砂が取れていますね。

 藤田 それがトップした原因です。線上にヘッドを下ろすことがいかに大切か分かってもらえたと思います。なかなかバンカー練習場へ行けない人は、自宅のカーペットを利用してみましょう。模様などを目印にして、そこにバンスを当てるイメージでヘッドを下ろしてきます。狙ったところにヘッドを下ろせるようになれば、もうバンカーショットは怖くありませんからね。

 常住 ボールを上げる動きは必要ですか?

 藤田 全く必要ありません。打ち込み過ぎはよくありませんが、どちらかといえば上から打ち込むイメージです。そのためには、アドレスでは左足に6割ぐらい体重を乗せて構えることをお勧めします。それだけで自然に上からヘッドが下りてきます。

 (取材協力=静岡・葛城ゴルフ倶楽部)


 ◆藤田 寛之(ふじた・ひろゆき) 1969年(昭44)6月16日生まれの51歳。福岡県出身。15歳でゴルフを始め専修大を経て92年プロ入り。97年サントリーオープンでツアー初V。12年には年間4勝をマークし賞金王に輝く。20代は1勝だったが、30代で5勝、40代で12勝と年齢を重ねるごとにプレーヤーとしての凄みを増している。昨年は優勝こそなかったものの、賞金ランク18位で23年連続賞金シードを獲得。1メートル68、70キロ。

 ◆田中 絵梨果(たなか・えりか) 1997年(平9)11月30日生まれ、神戸市出身の23歳。1月のミス日本コンテストで「ミス日本ミススポーツ」に輝く。特技は英語(英検1級)、サッカー、ドラゴンボート。1メートル72。

 ◆ジミー・常住=本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ) 1981年(昭56)12月15日生まれの38歳。東京都出身。5歳でゴルフを始め米マーセッド・カレッジ留学を経て、12年日本プロゴルフ協会(PGA)の指導者ライセンスを取得。1メートル70、70キロ。

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