渋野日向子、1差2位発進にスマイル全開「100点以上“出木杉君”(笑)」今年最後に「今年一番」

2020年12月12日 02:30

ゴルフ

渋野日向子、1差2位発進にスマイル全開「100点以上“出木杉君”(笑)」今年最後に「今年一番」
2位発進に笑顔の渋野日向子 Photo By 共同
 【米女子ゴルフツアー 全米女子オープン第1日 ( 2020年12月10日    テキサス州 チャンピオンズGC(サイプレスクリークC=6731ヤード、ジャックラビットC=6558ヤード、いずれもパー71) )】 今季メジャー最終戦が開幕し、渋野日向子(22=サントリー)が4バーディー、1ボギーの68をマークして、3アンダーの2位と好スタートを切った。海外での2位発進はメジャー初制覇を果たした昨年8月のAIG全英女子オープン以来2度目。日本勢では69で回った笹生優花(19=ICTSI)が5位。単独首位には67をマークしたエーミー・オルソン(28=米国)が立った。
 2020年最後の試合で「今年一番」のゴルフができた。しかも参戦を目指す米ツアーの、最高峰の舞台であるメジャーで。昨年の全英と同じ、1打差2位発進。渋野のトレードマークの笑顔がはじけるのも当然だ。

 「今日は100点以上ですね。今年やった記憶がない。この難しいコースでこれだけのスコアが出せるとは。“出木杉君”なんです(笑い)」

 距離が長く、難易度の高いサイプレスクリークCをプレー。出だしの10番はティーショットを右バンカーに入れたが「若干右に向いているかな」とすぐに体の向きを左に微調整した。フェアウエーを捉えた13番でバーディー先行。そしてこの日を象徴したのがパー4の1番でのバーディーだ。

 残り149ヤードの第2打を8Iで、ピンまで6メートルのストレートラインにオン。全体2位のパーオン率83%はさることながら、グリーンに乗せるだけでなく難しいラインを残さないようコントロールした。「曲がるラインにつかないようにと」。時折風が吹き、グリーンスピードが増した難コンディションを、頭脳を使って攻略した。

 今年は苦しんだ。10月までトップ20入りゼロ。10月中旬に2カ月の米ツアー転戦を終えた際には「メジャーチャンピオンという言葉を捨てていい」とまで言った。険しかった表情に笑顔が戻ったきっかけは、岡山の実家に帰った11月の中旬。家族とじっくり話をして思考が変わった。「“去年の自分に戻りたい”から“またつくり上げていく”に」。そこから2戦連続のトップ5。そして、今大会と「試合をするたびに今年一番を超えられている」と声を弾ませた。

 第2日は雷雨予報により、スタートが1時間早まった。「良いスタートすぎたので、とりあえずなかったことに(笑い)。明日は本当に耐えに耐えまくる」。その先に、メジャー2冠が見えてくる。

 ▽出木杉君 出木杉(できすぎ)英才は、藤子・F・不二雄さんによる国民的漫画「ドラえもん」の登場人物で野比のび太のクラスメート。学業優秀でスポーツ万能な優等生として知られる。ドラえもん公式サイトによると、名前の読み方は「ひでとし」と「えいさい」の2説あるが「ひでとし」が有力だという。

 ▽チャンピオンズGC テキサス州ヒューストンに位置し、サイプレスクリークC(CC)とジャックラビットC(JR)の2つのコースがある。今大会は予選ラウンド2日間で両コースを回り、決勝ラウンドはCCのみを使用。69年に男子の全米オープンが開催されたメインコースはCCで、6731ヤードでパー71と距離の長さが特徴。一方のJRは6558ヤードでパー71と距離は短いがフェアウエーが狭く、ショットの正確性が要求される。第1日はCCの方が平均ストロークで1.1打多く、難易度が高かった。

おすすめテーマ

2020年12月12日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム