ラグビー五郎丸 宿命の相手「イングランドに勝て!」 引退会見で後輩にエール
2020年12月17日 05:30
ラグビー
![ラグビー五郎丸 宿命の相手「イングランドに勝て!」 引退会見で後輩にエール](/sports/news/2020/12/17/jpeg/20201216s00044000504000p_view.jpg)
引退後の身の振り方については「全くの白紙。性格的にも2つのことを同時に考えられる器用な人間ではない」と強調。指導者転身、芸能界進出、はたまた釣り人転身まで、さまざまな可能性が考えられるが、今は1月16日に開幕するラストシーズンに向け集中する。
一方、今後の日本代表にかける期待は明確だ。「エディーさん率いるイングランドと対戦が決まったことは宿命を感じる。ラグビーが生まれたイングランドという素晴らしい国に勝利することが、日本ラグビーの価値、スポーツの価値を上げることになる。それをターゲットに後輩たちには頑張ってほしい」。熱い言葉で、イングランド撃破を期待した。
05年に代表初キャップを獲得しながら、2大会連続でW杯を逃していた五郎丸を抜てきし、厳しく育ててくれたのがジョーンズ氏。「間違いなく自分の人生を大きく変えてくれた人」という大恩人が率いる強豪を破ることで、日本のラグビーは再び盛り上がり、文化として定着する。「まずは代表が強い成績を残し続けること。それが第一の条件」とし、後輩たちにエールを送った。
ラグビーの未来を担う子供たちには「高い目標を現役トップ選手が示してくれる。そういう選手を追い抜く努力を日々してほしい」と熱いメッセージ。残り半年を切った現役生活でも、最後まで熱いプレーを見せる。
◆五郎丸 歩(ごろうまる・あゆむ)1986年(昭61)3月1日生まれ、福岡県出身の34歳。3歳でラグビーを始め、佐賀工で花園を経験。早大では4年間で3度の大学日本一を経験し、08年にヤマハ発動機入り。トップリーグ通算1254得点は歴代最多。日本代表では05年に初キャップを獲得し、15年W杯は4試合全てフル出場して歴史的3勝に貢献。16年にはフランス1部トゥーロンでもプレー。1メートル85、100キロ。ポジションはFB。代表通算57キャップ。