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TLの感染対策「プロアマ混在」の難しさ露見…社員選手は商談等で不特定多数と接触

2021年01月15日 05:30

ラグビー

TLの感染対策「プロアマ混在」の難しさ露見…社員選手は商談等で不特定多数と接触
20年、サントリーVS東芝のラグビートップリーグ開幕戦が行われた秩父宮ラグビー場 Photo By スポニチ
 【ラグビーTL 16&17日開幕延期 】 【記者の目】合計62人の感染者というショッキングな数字は、トップリーグ特有の事情や、ラグビーにおける感染防止対策の難しさを露見させた。
 TLの選手はプロアマ混在で、社員選手の多くは午前は勤務、午後は練習などの日々を過ごす。体力や明るい性格を買われ、営業部門に配属される選手が多く、商談や移動では不特定多数の人との接触を伴う。どんなに対策をしていても、自然と感染リスクは高まる。この点が完全プロで、より厳しい感染防止策の下で開催できる欧州や南半球のリーグとの大きな違い。雇用や福利厚生では選手へのメリットが大きいTLだが、コロナ禍では負の側面が表れた形だ。

 またラグビーではオーラルコミュニケーションが非常に重視される。大きな声は味方への指示を明確にし、コンタクト競技に不可欠なアドレナリンを引き出す。サントリーでは練習中に接触が少ない選手を含め、同時にグラウンドで練習した全員が濃厚接触者に認定された。この事実は重い。より厳重な対策がなければ、感染者をゼロにするのは極めて難しい。(ラグビー担当・阿部 令)

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