小林陵侑、師匠超えた 日本男子単独最多18勝目に葛西「悔しいがとてもうれしい」

2021年02月21日 05:30

ジャンプ

小林陵侑、師匠超えた 日本男子単独最多18勝目に葛西「悔しいがとてもうれしい」
日本男子単独最多の通算18勝目を挙げ、表彰台で喜ぶ小林陵(AP) Photo By AP
 【ノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第22戦 ( 2021年2月19日    ルーマニア・ルシュノブ、ヒルサイズ=HS97メートル )】 24歳の小林陵侑(土屋ホーム)が合計257・9点で今季2勝目を挙げ、48歳の葛西紀明(土屋ホーム)を抜き、ジャンプの日本男子で単独最多となるW杯通算18勝目となった。94メートルで7位につけた1回目から、2回目に98・5メートルの最長不倒をマークして逆転した。2018年11月の初優勝から3シーズンでの記録更新となった。中村直幹(東海大札幌ク)は26位、佐藤幸椰は33位、佐藤慧一(ともに雪印メグミルク)は36位だった。
 距離換算で約2メートル差を追う2回目。「完璧なジャンプ」(作山憲斗コーチ)を繰り出した。好調時と同じように下半身主導で立ち上がり、高い飛行曲線を描いてHSの1・5メートル先に着地。「飛び出しまでの感覚が凄く良くなってきている」と自賛した。この大飛躍で、勝利を呼び込み「うれしかった」と率直に喜びを口にした。

 移動のトラブルで現地入りは本戦前日の早朝だった。しかし試合では運が向いた。風が舞う中、2回ともまずまずの好条件に当たった。全選手が飛び終わった時点で2位だったが、表彰式の前にトップだった選手のスーツの規定違反が判明し、繰り上がった。

 同じ所属先で監督を兼ねる葛西は自身の才能を見いだしてくれた「師匠」。欧州で定着する愛称「ロイ」の名付け親でもある。“レジェンド”は高校時代から活躍を確信しており、記録更新を「遅い」と笑ったが、最高の恩返しとなった。

 ▼葛西紀明 僕が何年もかけて積み上げた記録を24歳で抜かれたのは悔しいが、チームの後輩なのでとてもうれしい。これからも世界一を目指して頑張ってほしい。僕も燃える気持ちになる。もしまたW杯にはい上がることができたら、陵侑の記録を抜かしにいきたい。

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