錦織、昨年全仏以来155日ぶり勝利 勝因は“3つのポイント”にあった
2021年03月03日 05:30
テニス
(1)「サーブは確率も取得率も良かった。それが一番の違い」 第1サーブの成功率は74%、ポイント取得率は85%を記録した。カレノブスタ(スペイン)に敗れた全豪1回戦の成功率67%、取得率63%から大幅アップ。昨年からフォーム改善に取り組むサーブが機能したことで、主導権を握るラリーも増えた。
(2)「重要な場面でいいポイントが取れた」 2度握ったブレークポイントで2度とも相手サービスゲームを突破。1度握られたブレークポイントはしのいだ。全豪1回戦は11度握りながら成功は3回だけ。11度握られて5度ブレークを許した。この日は出だしから3連続ポイントで主導権を握ったタイブレークも含め、全盛期の勝負強さが垣間見えた。
(3)「試合になって突然ボールが入る気がした」 相手の第1サーブに対するリターン得点率は全豪1回戦の17%から27%にアップ。凡ミスもわずか8回とショットの精度の高さが光った。
故障続きで限界説も聞こえる中、31歳の錦織は「まだ年を取ったとは思っていない。20代に比べて疲れる感じもない」と言い切った。今季はトップ10返り咲きと、東京五輪でのメダルを目標に掲げる勝負の年。長いトンネルの出口がようやく見えてきた。
《錦織苦闘の経過》
▼19年8月30日 右肘痛を抱えながら出場した全米オープン3回戦でデミノー(オーストラリア)に敗戦。
▼同10月22日 右肘の手術を受ける。シーズン残り試合を欠場。
▼20年8月16日 新型コロナ感染を公表し、全米オープン前哨戦の欠場を決定。
▼同26日 全米オープン欠場を表明。
▼同9月8日 ジェネラリ・オープンで復帰も1回戦で敗退。
▼同14日 イタリア国際に出場し、1回戦で383日ぶりに勝利。
▼同30日 全仏オープン2回戦で敗退。右肩を痛め、シーズンの残り試合を欠場。
▼21年1月15日 メルボルン入りしたチャーター機の同乗者にコロナ陽性者が出たため、2週間の完全隔離。
▼同30日 屋外での練習をスタート。
▼同2月3日 ATP杯ロシア戦でメドベージェフに完敗。
▼同6日 ATP杯アルゼンチン戦でフルセットとの末にシュワルツマンに敗戦。
▼同8日 全豪オープン1回戦でカレノブスタ(スペイン)にストレート負け。
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