梶谷 米留学も視野、国内プロ転向と「揺らいでいる」オーガスタ女子アマVで新たな選択肢

2021年04月21日 05:30

ゴルフ

梶谷 米留学も視野、国内プロ転向と「揺らいでいる」オーガスタ女子アマVで新たな選択肢
リモート会見に応じる梶谷翼(日本ゴルフ協会提供) Photo By 提供写真
 ゴルフのオーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権でアジア人初優勝の快挙を達成した梶谷翼(17=兵庫・滝川二高3年)が20日、地元岡山市で凱旋リモート会見を開いた。“世界一”の称号を獲得したことで思い描く未来像は大きく変化。今年11月に予定されている日本の最終プロテストまで、プロ転向か、米国留学か、頭を悩ませることになる。
 帰国後、2週間は神戸市内で自主隔離を行い、その後、家族の待つ地元岡山に帰郷。梶谷の心にはある変化が起こっていた。

 「優勝したことにより、ほかの選択肢も増えて結構、気持ちは揺らいでいます」

 小学校3年の時に米国開催の世界ジュニアに出場。それ以来、米ツアー参戦が夢となったが“アマチュア世界一”となったことで、新たな選択肢が加わった。米国の大学への進学だ。これまでは19年日本女子オープンのローアマの資格で、最終から受験できる11月の日本のプロテストから日本ツアーを経て、数年後の米ツアーという青写真を思い描いていた。だが、今回のVで米国の大学からの誘いもある見込み。心は大きく揺れている。

 優勝翌週には、同じ舞台で松山英樹がマスターズ制覇。「松山さんが優勝したことは凄いなあと思いました。自分も男子だったらいいのにと思いました」と話した17歳は、昨年12月に右足首のじん帯を損傷しながら、1カ月のリハビリで大舞台を制した強い精神力の持ち主でもある。

 復帰戦は5月12日開幕の関西女子アマチュア選手権の予定。その後はオーガスタ制覇の特典で出場する初の海外メジャー2大会も控える。「世界のプロのトーナメントは初めてなので、どんなものか想像はつかないですけど、トッププロと回れるのは楽しみです」と初々しかった。

 ◆梶谷 翼(かじたに・つばさ)2003年(平15)9月12日生まれ、岡山県出身の17歳。両親の勧めで7歳からゴルフを始める。14、15年全国小学生大会連覇。年代別で争う世界ジュニアは12、15、16年に優勝。岡山・山陽女中から兵庫・滝川二高に進学後、19年日本ジュニア選手権を制し、同年ナショナルチーム入り。得意クラブはショートアイアン。最新のアマ世界ランキングは13位。1メートル60。コーチは渋野日向子の全英女子オープン制覇を支えた青木翔氏。

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