内田篤人氏似!?片岡がプロ初V ツアー4戦目23歳、大混戦制し選手会主催大会初代王者

2021年05月10日 05:30

ゴルフ

内田篤人氏似!?片岡がプロ初V ツアー4戦目23歳、大混戦制し選手会主催大会初代王者
優勝トロフィーを手に笑顔の片岡尚之(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品最終日 ( 2021年5月9日    栃木県 西那須野CC=7036ヤード、パー72 )】 4打差9位から出た片岡尚之(23=フリー)が6バーディー、2ボギーの68と伸ばし、通算15アンダーでツアー初優勝を手にした。プロ転向後、ツアー4戦目での勝利。初めて選手会が主催した新規大会で、下部ツアーを主戦場としていた新たなスター候補が誕生した。
 初めての体験に、居ても立ってもいられない。通常ならプレーオフに向けた練習をして後続の結果を待つ場面。片岡は観客のように最終組のプレーに拍手を送った。「全然集中できなくて」。首位に並んでいた宮本がボギーとなり初優勝が決定。仲間からの祝福にやっと笑みがこぼれる。

 「ちょっと信じられないです。無我夢中でやっていたので。優勝できて凄くうれしい」

 一時5人が通算15アンダーで並ぶ混戦。ポイントは18番パー4だ。風が強く吹き、ピン位置は手前。バーディーを狙わず「パーを取ろう」と冷静な判断が効く。第1打を低い球筋でフェアウエーに置き、武器のアイアンでパーオン。5人でただ1人パーセーブし、選手会主催大会で初代王者の座をつかんだ。

 東北福祉大出身の23歳。松山英樹は母校の先輩、1学年下にはツアー3勝の金谷もいる。松山がオフに同校で練習した時も当時の片岡は「緊張してしゃべれなくて」。下部ツアーが主戦場だったが、この勝利で一歩、偉大な先輩に近づけた。表彰式では松山がマスターズで優勝した時のように両手を上げた。新星は「まぐれと思われないように2勝、3勝目を。もっと実力を上げて同じ舞台で戦いたい」と目を輝かせる。

 最終日は母の日。仕事をしながら、毎日練習場に送迎してくれたのが母・美架さんだった。「今の僕があるのはそのおかげ」。初優勝は母への最高の贈り物にもなった。

 ≪ツアー史上初のセルフプレーV≫プロ転向後4戦目での初優勝は、2戦目の松山英樹(13年つるやオープン)、3戦目の金谷拓実(20年ダンロップ・フェニックス)に次ぐ記録。北海道出身選手のツアー優勝は95年の高見和宏以来、約26年ぶりとなった。また、今大会で片岡はキャディーをつけずセルフでプレー。セルフプレーの選手の優勝はツアー史上初めてだった。

 ◆片岡 尚之(かたおか・なおゆき)1997年(平9)12月28日生まれ、北海道江別市出身の23歳。父・誠之さんの影響で2歳からクラブを握り、札幌光星高2年時の14年には北海道アマを16歳の最年少記録で制覇。同年に日本ジュニアも優勝。東北福祉大を経て、19年11月にプロ転向。QTランクは50位で今季の主戦場は下部ツアーの予定だった。端正な顔立ちでサッカー元日本代表の内田篤人氏似。宮本勝昌が「ゴルフ界一のイケメン」と証言。1メートル71、67キロ。

 【勝者のクラブ】▼1W=スリクソン・ZX7(ロフト角9.5度、長さ45.25インチ、硬さX)▼3、5W=スリクソン・ZX(15、18度)▼3、4U=スリクソン・ZX(20、23度)▼5I~PW=スリクソン・Z―FORGED▼ウエッジ=クリーブランド・RTX ZIPCORE(52、58度)▼パター=オデッセイ・ホワイトホット XG2ボール ブレード(マレット型)▼ボール=スリクソン・ZスターXV

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