鍵はショートゲームの復調 データで読み解く松山英樹メジャー2連勝の可能性
2021年05月18日 13:08
ゴルフ
全体と比較して選手の力をより正確に測る指標ストロークゲインドの各部門の数値を、マスターズ前週のテキサス・オープンのデータと比較してみた。
30位だったテキサス・オープンでは、ティーショットのスコアへの貢献度を示すオフ・ザ・ティーがマイナス3・160(72位)でドライバーの精度に難があった。
グリーンを狙うショットの貢献度を示すアプローチ・トゥー・ザ・グリーンは17位の3・281。アイアンは好調だったことが分かる。
ではショートゲームはどうだったのか。パッティングはマイナス0・966(56位)に低迷したが、アプローチの指標アラウンド・ザ・グリーンは4位の4・438をマークした。
マスターズでもフェアウェーキープ率は37位の64・29%にとどまったが、パーオン率は69・44%で7位。ティーショットにやや苦しみながらも、アイアンショットでカバーし、アプローチと、復調したパットでスコアをつくった。
大会自己最少の65を叩き出した第3ラウンドが象徴的だった。フェアウェーキープ率は35・71%にもかかわらず、パーオン率は66・67%。合計パット数は全体で最少の25にまとめた。
AT&Tバイロン・ネルソンでは、オフ・ザ・ティーが2・602(17位)、アプローチ・トゥー・ザ・グリーンが3・200(15位)でティーショット、アイアンショットの数値は高かった。
パッティングは1・026(39位)にとどまったが、テキサス・オープンに比べれば悪くない。問題はアプローチ。アラウンド・ザ・グリーンはマイナス4・488で72位。グリーン周りでスコアを損していたことがはっきりしている。
あくまで数字上の検証に過ぎないが、メジャー2連勝の鍵はショートゲームの復調にあるのではないか。初日のティーオフまでに感覚を取り戻し、再び日本に吉報を届けてくれることを期待している。(スポーツ部専門委員)
おすすめテーマ
2021年05月18日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
大坂なおみ 今度はオレンジ色のビキニ姿 フォロワー「かっこいい」「美しいね」「姫のようだ」
-
照ノ富士 天敵・高安討ち無傷9連勝、9日目で2差単独首位はV率100%
-
豊昇龍が大関連破!叔父は元横綱・朝青龍「怒られないよういい相撲を」
-
朝乃山が逆転勝ち!「思い切り投げた」、今場所結びの一番は3戦全勝
-
貴景勝2敗…勝ち越しお預け「自分が駄目なところがあったから負けた」
-
松山39位「4日間できたのは収穫」全米プロでメジャー連勝へ、パット光明
-
小平13位「内容良かった」ポイントランキング151位浮上、来季シード意識
-
ダイヤモンドC制覇の星野 世界ランク69位浮上、日本勢2番手で五輪圏内に
-
BMX五輪テスト大会 決勝雨天中止も予選結果で順位決定、本番規定適用「モデルケースに」
-
五輪開催確認にIOC返答なし セーリング国際統括団体が問い合わせ
-
五輪・パラで来日する報道関係者 行動制限違反すれば国外退去も
-
聖火リレー 広島・平和記念公園でトーチキス実施、カープOB新井氏ら参加
-
パラリンピックがテーマの公式ゲーム 6月24日に配信開始、ユーザーはパラスポーツを体験
-
バレー男子代表・石川 五輪開催へ複雑な思い吐露「安全最優先されるべき」
-
安藤さんが優勝、決勝大会へ20人進出 軽井沢72ゴルフチャレンジ5月予選