“ひねり王子”白井健三が現役引退「未練はない」6つの「シライ」で体操界に伝説刻み
2021年06月16日 15:07
体操
白井は岸根高2年だった13年に初めて日本代表に。同年の世界選手権の床運動で日本勢最年少で金メダルを獲得した。内村航平(ジョイカル)が「ひねりすぎて気持ち悪い」と評したほどの鋭いひねりを武器に自身の名が付く技は床運動で3つ、跳馬で3つの計6個保持。17年世界選手権では個人総合で銅メダルを獲得するなど、オールラウンダーとしても進化していたが、近年は故障もあって苦しい闘いが続いていた。
引退を意識したのは5年前の16年リオデジャネイロ五輪の頃という。「リオの時に東京までかなと頭の片隅にあった」。新型コロナウイルスの影響で昨年、東京五輪が延期に。自粛生活が明けると、気持ちは固まっていた。「東京のシーズンをやり抜いたところで引退しよう」。現役最後の試合となった6日の全日本種目別選手権は床運動で2位、鉄棒で7位。五輪代表には届かなかったが、完全燃焼した。「恵まれた体操人生だった」。涙はなく、笑顔で現役生活に別れを告げた。
◆白井健三(しらい・けんぞう)1996年(平8)8月24日、神奈川県横浜市出身の24歳。2人の兄の影響で3歳で体操を始めた。寺尾中3年だった11年の全日本種目別の床運動で2位に入り、注目を集める。世界選手権は13年に初出場し、床運動3度制覇など計11個のメダルを獲得。16年リオ五輪では団体金、種目別の跳馬で銅メダルだった。1メートル63。
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