招致プレゼンから8年…トライアスロン女子・谷が旗手「夢のよう」

2021年08月25日 05:30

トライアスロン

招致プレゼンから8年…トライアスロン女子・谷が旗手「夢のよう」
旗手を務める卓球の岩渕、トライアスロンの谷(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【東京パラリンピック開会式 ( 2021年8月24日    国立競技場 )】 トライアスロン女子の谷真海(39=サントリー)は雨が降る中、最後に入場行進した日本選手団の先頭に立ち、日の丸を掲げて旗手の大役を全うした。「開催国の日本代表選手として、さらに旗手として開会式に参加すること、夢のようです」と感慨深げに語った。
 陸上で3大会連続でパラリンピックに出場した谷は、13年秋のIOC総会のプレゼンテーションで東京大会招致に貢献。11年の東日本大震災で被害を受けた宮城県気仙沼市出身で、「スポーツの力」で苦難を乗り越えた経験をスピーチした。延期により、震災から10年の節目となった今大会。「ひとくくりに復興と結びつけることが正しいかは分からない」と率直な思いを明かしつつ、「もう一度思い出してもらう、それは決して無駄なことではない。少しでも力をもらう方がいれば」と強調した。

 陸上から競技転向後、自身の障がいクラスが除外され一度は道が断たれかけた。さらに新型コロナの逆風。「大会の開催も自分自身の出場も全てが奇跡的だと感じています」と言葉に実感がこもった。

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