アフガニスタンのサッカー女子ユース代表を救え! 取り残された選手の救出活動は難航

2021年09月02日 09:52

スポーツ社会

アフガニスタンのサッカー女子ユース代表を救え! 取り残された選手の救出活動は難航
行き場を失っているアフガニスタンのサッカー女子のユースチームとその家族(AP) Photo By AP
 アフガニスタンのサッカー女子代表チームに所属するほとんどの選手たちはすでにオーストラリアに脱出したが、14~16歳のユース代表26選手とその家族を含む133人は、女性のスポーツや社会進出を認めないとされるタリバンが政権を握った国内に取り残されたまま。AP通信によれば米国とその同盟軍、さらに中央情報局(CIA)や人権保護団体による救出はこれまでに少なくとも5回試みられたが、自爆テロなどに阻まれていずれも失敗に終わり、AP通信のカメラマンは用具を持ったままカブール空港の外で立ち往生する選手たちの姿をフレームにとらえている。
 AP通信の取材に応じた代表チームの主将で現在はカナダ在住のファクンダ・ムータイさんはユースのメンバーと連絡を取り合っているものの「希望はなく彼女たちは落胆しています」とコメント。米国だけでなく、すでにフランス、オーストラリア、カタールなどが選手たちの受け入れを表明しているとされているが、アフガニスタン国内での救出活動は難航している。

 アフガニスタンのサッカー女子チームは2007年に結成。ブッシュ政権で政府高官を務めたロバート・マクリアリー氏は米政府が女性を学校に通わせ、サッカーができるように手助けしたこともあって「我々はなんとしても彼女たちを安全な場所に送り届けなくてはいけない」と「サッカーボール作戦」と命名した救出活動への責任と必要性をアピールし、タリバン側に“善処”を求めている。

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