柔道「桂治ニッポン」 最重量級で五輪「金」必ず 康生路線を継承&進化へ
2021年09月29日 05:30
柔道
パリ五輪の目標については「選手がそういう意思であり、日本柔道の意思もそこにある」と個人戦全7階級、そして東京では逃した男女混合団体戦での金メダル獲得を掲げた。とりわけこだわるのが最重量級である100キロ超級での金メダル獲得だ。これまで04年アテネの自身を含む5個の最重量級メダルを獲得した日本だが、最近3大会では頂点に届かず。「特に大きな課題」と語気を強めた。
その思いを裏打ちするのが、12年秋に担当コーチ就任の際に当時の斉藤強化委員長から掛けられた「必ず金メダルを獲る。その覚悟を持ってコーチをしろ」の言葉。東京五輪では100キロ級のウルフ・アロンを金メダルへ導いたが、原沢久喜を擁した100キロ超級はリオが銀、東京はメダルなし。15年1月に志半ばでこの世を去った恩師の“遺言”を実現するため、「監督になっても最大限の大きな目標として掲げたい」と決意表明をした。
監督初仕事はくしくもパリでのグランドスラム(GS)大会(10月16、17日)となる見通しだ。花の都で3年後に向けた戦いの幕が切って落とされる。
◇鈴木 桂治(すずき・けいじ)1980年(昭55)6月3日生まれ、茨城県常総市出身の41歳。国士舘中・高・大・大学院出身。類いまれな足技を武器に全日本選手権を4度、世界選手権を2度(03年無差別級、05年100キロ級)、100キロ超級で出場した04年アテネ五輪を制覇。12年秋に男子日本代表重量級担当コーチに就任し、母校の国士舘大でも監督を務めた。国士舘大教授。1メートル84。家族は夫人と1男2女。
≪女子は増地監督続投≫女子監督は東京五輪で金4個、銀、銅各1個のメダルをもたらした増地克之監督の続投が決まった。52キロ級の阿部詩、78キロ超級の素根輝ら若手を引き上げた育成手腕、コーチ、スタッフ陣をまとめるマネジメント能力が高く評価されたもの。会見では「東京五輪では全選手が金を獲得できずに悔しい思いをした。やってきたことをベースに進化させていく」と話した。
おすすめテーマ
2021年09月29日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
星野陸也、バンテリンの興和と所属契約
-
【ラグビー日本代表2021秋の陣《1》】主将継続か否か 岐路に立つリーチ「今は分岐点」
-
石川遼、中島啓太、金谷拓実と豪華アマチュアV3人で練習ラウンド
-
NBAが今季のコロナ感染防止規定を各チームに通達 ワクチン未接種の選手には多くの制限
-
村主章枝さん 絶景バックにショーパン姿 「足マジ綺麗」「20代かと」の声
-
ドラコン世界大会にPGAツアーのデシャンボーが出場 最長412ヤードで1回戦を突破
-
成功したオリパラも、運営面では完敗やわ ちゃんと検証するまで前に進まんといてや
-
柔道「桂治ニッポン」 最重量級で五輪「金」必ず 康生路線を継承&進化へ
-
日本女子バスケ 連勝でA組2位以内確定 馬瓜ステファニー“積極策”で両軍最多15得点
-
稲見 メジャー連勝へ「耐えて上位に」 五輪銀報奨金1000万円「重み感じる」 30日開幕日本女子OP
-
西村優菜 3週連続Vへ「気持ちをフラットにして冷静に」 30日開幕日本女子OP
-
松山英樹 日本人初の大会制覇誓う 10・21開幕ZOZOチャンピオンシップ
-
体操・村上茉愛が引退示唆 10月世界選手権「現役最後の演技になるかも」
-
白鵬 引退は30日に正式承認へ 年寄「間垣」の襲名を目指す
-
青学大、駅伝奪冠へ 原監督が発表「3A大作戦」 アディダスの“足スト”で強化万全
-
東京五輪赤字収支 IOCに追加で負担求める声も 大会後初の理事会で報告