金谷 ノーボギー67、手応え4差発進 日本一→米挑戦で進め松山先輩の道

2021年10月15日 05:30

ゴルフ

金谷 ノーボギー67、手応え4差発進 日本一→米挑戦で進め松山先輩の道
10番でティーショットを放つ金谷拓実(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー 日本オープン第1日 ( 2021年10月14日    滋賀県 琵琶湖CC琵琶湖・三上C=6986ヤード、パー71 )】 ツアー通算3勝の大物ルーキー、金谷拓実(23=Yogibo)が4バーディー、ボギーなしの67をマーク。メジャー初制覇へ首位に4打差の4アンダー、12位とまずまずのスタートを切った。東北福祉大の金谷の先輩・岩田寛(40=フリー)が8アンダーの首位。アマチュア世界ランク1位の中島啓太(21=日体大3年)は首位に7打差の1アンダー、46位と出遅れた。
 今すぐにでも海外に飛び出したいが、まだ、日本でやり残したこともある。ゴルファー日本一を決める日本オープン制覇と賞金王。年内の国内専念を決めた金谷が安定感抜群のゴルフで首位とは4打差。4日間72ホールの長丁場をトータルで考えた、狙い通りのスタートを見せた。

 「ノーボギーで回れたことが一番良かったかな。うまくパーセーブもできたし。余力じゃないですけど、いいスコアが出る準備はできてると思います」

 16番パー5で4メートルのパットを沈め、この日最初のバーディーを奪った。続く17番パー3では一転、第1打をグリーン左のバンカーに打ち込み、ピンチを迎えたが、4メートルのパットをしぶとく沈めてパーセーブ。終始、集中力を切らすことなく粘り強いゴルフを続けた。

 世界アマチュアランク1位、ツアー史上4人目のアマチュア優勝など数々の勲章を引っ提げてプロデビューしたのが1年前のこの大会。その後2勝を挙げ賞金王レース首位にも立ったが、今夏約2カ月の海外遠征で挫折を味わった。海外メジャー2試合を含む5試合で3度の予選落ち。この間に賞金ランク首位を明け渡し、東京五輪代表争いでも星野陸也に逆転を許した。東北福祉大の大先輩、松山英樹の背中を追い世界を目指すだけに「情けないと感じている」としながらも「気持ちが前に出過ぎて冷静なプレーができなかった」と原因は分析済みだ。

 現在賞金ランクは首位C・キムと約1400万円差の4位。「うまくバランスを取りながら残り3日間もいいプレーをしたい」。松山は16年大会を制覇。翌17年、大学1年だった金谷は大学の先輩・池田勇太に1打差の2位だった。高2から通算7度目の挑戦。あの時のあと一歩はこの4年の成長で十分に補えるはずだ。

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