リー・エルダー氏が死去 87歳 黒人ゴルファーのパイオニア
2021年11月30日 11:28
ゴルフ
その後、技術に磨きをかけて25歳でプロ選手に転向。しかし米PGAツアーは1961年まで白人にしか出場資格がなかったために、黒人のツアーとなっていたUGAでプレー。173センチと小柄な部類に入る選手ながら、出場22大会のうち18勝を挙げる“全盛期”もあった。1975年のマスターズに初の黒人選手として出場したときにはすでに40歳。歴史的な初挑戦は予選落ちに終わっていた。
PGAツアーでは通算4勝で6回出場したマスターズの最高成績は1979年の17位。全米オープンと全米プロでは11位が最上位だった。
しかしその成績よりも、ゴルフ界に根強くはびこっていた“人種の壁”をこじあけた人物として尊敬を集め、1997年のマスターズで初優勝したタイガー・ウッズ(当時21歳)は「私はパイオニアではない。エルダー・リーのおかげだ」というコメントを残していた。
1960年代から70年代にかけて、リー氏は大会の開催コースのクラブハウスへの入場を断られたことがあり、プレー中にギャラリーから同氏のボールを遠くに放り投げられたこともあった。
今年のマスターズでともに始球式を行ったニクラウス氏は「彼を招待できたことは名誉なことだった。私にとっては永遠の記憶として残ると思う」とコメント。その死はゴルフ界以外にも影響を与えており、NBAウォリアーズのガードで、ゴルフのマイナー・ツアーに出場したこともあるステフィン・カリー(33)は「彼は私にとってヒーローの1人だった。道を切り開いてくれたことに感謝したい」と、偉大な“黒人アスリート”の死を悼んでいた。
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