羽生結弦、北京切符へ王手!「クリスマス忘れるくらい集中」新曲“ロンカプ”満点解釈で首位発進
2021年12月25日 05:30
フィギュアスケート
初戦とは思えない完成度だった。水色基調の衣装で登場。名曲の調べに乗せ、直立姿勢から一気にスイッチが入る。冒頭の4回転サルコーで波に乗り、後半の3回転半は長い滞空時間で成功。静と動のリズムが次々と切り替わる難しい曲調に合わせ、軽快に、そして激しく演じ切った。
「感情を込めて滑ることができた」。手応えは表現力が採点される演技構成点に表れた。15年GPファイナルSPで「演技の表現力」で10点満点を出したことがあるが、「曲の解釈」で自身初の10点満点。非公認ながら自身の持つSP世界記録111・82点に肉薄し、チェン(米国)が出した今季世界最高106・72点も上回った。
新SPは「序奏とロンド・カプリチオーソ」。エキシビ曲「春よ、来い」などを弾いた清塚信也にピアノ編曲を依頼し、振付師2人やオーサー・コーチらにも相談。自身も含め6人以上が携わった「コラボレーション」が出来上がった。
描くのは、自身の苦悩や道のりなどを重ねながら暗闇から「何かをつかみ取る物語」。今季はNHK杯前に右足首を負傷。再び苦悩を乗り越えたからこそ出来上がった新作だ。「バラード第1番」や「SEIMEI」など自身が舞った名曲を引き合いに「まだ洗練されてないかもしれないけど、具体的な物語、曲に乗せる気持ちが強くある」と自信を見せた。
優勝者が文句なしで決まる北京切符へ王手をかけた。だが、今大会の最大の野望は4回転半成功。「この試合できれいに決めきれるように練習したい。その先に北京五輪があるなら、この試合でしっかり勝ち取れるように、ふさわしい演技ができるように頑張りたい」。夢の大技を携えた究極のフリーが、いよいよベールを脱ぐ。
▽男子の北京五輪代表選考 日本は3枠。全日本選手権の優勝者を最優先とし、残る2人は総合的に選ぶ。全日本の2、3位、GPファイナル出場権獲得者(鍵山、宇野)、国際連盟(ISU)今季ベストスコア上位3人(宇野、鍵山、佐藤)を満たす選手から2人目を決める。さらに、上記基準を満たして選考から漏れた選手と世界ランク上位3人(鍵山、羽生、宇野)、今季の世界ランク上位3人(鍵山、佐藤、宇野)らから残る1人を選ぶ。
【羽生の2021年】
▼4月 15、16日の世界国別対抗戦に出場。エキシビションに向けた17日の練習では4回転半ジャンプにも挑戦。
▼7月9日 アイスショー「ドリーム・オン・アイス」に出演。「マスカレイド」を舞う。公演は11日まで行われた。
▼22日 日本スケート連盟の公式ツイッターで東京五輪・パラリンピックに出場する日本代表にエール。
▼11月4日 「右足関節じん帯損傷」のためNHK杯を欠場することを日本連盟が発表。
▼17日 日本連盟がロシア杯欠場を発表。負傷の回復が遅れたため。
▼12月7日 27歳の誕生日を迎える。
▼20日 全日本選手権出場の意向を固めたことが明らかに。
▼22日 公式練習には参加しなかったが、開会式に姿を見せる。
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