奥原 全日本女子シングルス3連覇も若手に“苦言”「悔しさを感じてほしい」

2021年12月31日 05:30

バドミントン

奥原 全日本女子シングルス3連覇も若手に“苦言”「悔しさを感じてほしい」
バドミントンの全日本総合選手権女子シングルスで優勝した奥原希望 Photo By 共同
 【バドミントン全日本総合選手権最終日 ( 2021年12月30日    東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ )】 女子シングルス決勝は東京五輪8強の奥原希望(26=太陽ホールディングス)が水井ひらり(21=NTT東日本)にストレート勝ちし、3年連続5度目の優勝を果たした。東京五輪後の復帰戦で健在ぶりを示した。男子は田中湧士(22=日大)が奈良岡功大(20=IMG)に2―1で逆転勝ちして初制覇。新型コロナの水際対策強化の影響で、今月中旬の世界選手権に出場した日本代表勢は参加していない。
 3連覇の奥原は、複雑な胸の内を明かした。「手応えは何も感じていない。結果だけ」。ベテランにさしかかる26歳は、国内の若手に物足りなさを感じた。「私が引退した時に任せられる選手がいたらバドミントン界は明るいが、それが数人なので寂しい。チャンスをものにできない悔しさを感じてほしい」と奮起を促した。

 今年は「苦しかった」と振り返る。東京五輪8強に終わり、9月には右足を捻挫。10月中旬に内視鏡手術を受けた。「五輪で感じた悔しさがこれからのエネルギーになる」と誓った奥原は「来年、世界選手権が日本で開催される。そこでいい結果を出して、パリ(五輪)へ良いスタートが切れたら」と語った。

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