陵侑は4位、W杯5戦連続表彰台届かず…遠征長期化で疲労も忍耐のエース

2022年01月25日 05:30

ジャンプ

陵侑は4位、W杯5戦連続表彰台届かず…遠征長期化で疲労も忍耐のエース
W杯ジャンプ男子個人第17戦で4位だった小林陵侑(共同) Photo By 共同
 【ノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第17戦 ( 2022年1月23日    ドイツ・ティティゼーノイシュタット ヒルサイズ=HS142メートル )】 北京冬季五輪代表の小林陵侑(25=土屋ホーム)は合計269.9点の4位で、5戦連続で表彰台を逃した。1回目に135メートルを飛んで首位に立ったが、2回目は131.5メートルにとどまって順位を下げた。カール・ガイガー(ドイツ)が合計282.7点で2連勝し、今季4勝目、通算13勝目を挙げた。
 2回目の飛躍を終え、小林陵は硬い表情のまま視線を落とした。「いい飛躍はできた。みんながうまいだけ。特に五輪前で(海外勢は)スーツを新しく試したりしている感じ」と、開幕まで2週間を切った北京冬季五輪へ目の色を変え始めているライバルたちの気合を肌で感じているようだ。

 1回目はほぼ無風の中で最も遠くまで飛び、底力は示した。しかし、2回目は優勝したガイガーらが有利な向かい風を受けてヒルサイズを越えた一方、風が弱まったタイミングでの飛躍で伸びを欠いた。1回目よりもスタート位置が1段下がったとはいえ、3.5メートル手前に落ちた。

 新型コロナウイルス感染拡大で、札幌市でのW杯開催が中止に追い込まれ、一度も帰国できず遠征が長期化し、心身に疲労が蓄積。忍耐の時を迎えた日本のエースは「僕らは(与えられた環境で)飛ぶことしかできないんで。しょうがない」と自らに言い聞かせるような口ぶりで悔しさをのみ込んだ。

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