中井孝治氏 1本目から高難度挑み勢い 試合運び光った冨田せな

2022年02月11日 05:30

スノーボード

中井孝治氏 1本目から高難度挑み勢い 試合運び光った冨田せな
スノーボード女子ハーフパイプ決勝でエアを決める冨田せな(ロイター)
 【北京冬季五輪第7日・スノーボード女子ハーフパイプ ( 2022年2月10日    雲頂スキー 公園 )】 【スノーボード斬る・中井孝治】まずHP女子初のメダル獲得を祝福したい。私の現役時代(02年ソルトレークシティー大会5位、06年トリノ大会出場)は決勝に進めば凄いと称えてもらえる時代だったが、今は世界トップに行った。しかもチーム全員が力を付けており、誰がメダルを獲ってもおかしくない状況だった。
 もちろん滑りも凄く良かった冨田せだが、1本目からフロントサイド1080テールグラブを含む高難度のルーティンを挑んできたことに驚いた。2本目はさらに精度を上げて得点を伸ばし、3本目は別の構成に挑戦。選手それぞれの考えは違うが、一度五輪を経験し、試合運びのうまさが光った。また私自身にも経験があるが、ケガをした技や場所にはトラウマがつきまとう。それに見事に打ち勝った精神面の強さもメダルにつながった。

 冨田るは1080が入っていない構成でこの得点、順位は素晴らしい。17歳の小野もまだまだこれから。2人とも4年後につながる滑りを見せた。(スノーボード・ハーフパイプ五輪2大会連続代表、プロスノーボーダー)

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