義足の女性ランナーが104日間連続でフルマラソンを完走 ギネス世界新への挑戦にピリオド
2022年05月02日 10:03
マラソン
42・195キロの距離を走っているのはもっぱらアリゾナ州フェニックス郊外のギルバートの自宅周辺だが、天気が悪いときにはトレッドミルの上で黙々と距離を重ね、4月18日にはボストン・マラソンを完走。しかも当然のことながら?その前日も翌日もフルマラソンの距離を走破していた。
南アフリカ出身のジャッキーさんは、オランダ出身の夫、エドウィン・ブロールズマさんとオランダで生活していた2001年(当時26歳)に「ユーイング肉腫」というガンだと診断されて左脚の膝から下を切断。しかしスポーツ歴はなかったにもかかわらず6年前からカーボン製の義足を装着して走りはじめた。そして距離の長いウルトラマラソンのランナーに転身。トレッドミル(ランニングマシン)で初めて100マイル(160・9キロ)を走破(23時間38分)した義足のランナーにもなった。
「体の一部がなくなったことを受け入れるのはとても辛かった。でも走ることで人生が変わりました。人間って自分が思っている以上のことができるもの。自分が走ることで多くの人がやすらぎを感じて前に進めるようになってくれることを望んでいます」と語るジャッキーさんを、エドウィンさんと2人の子どもたちがサポート。4月28日にはジェイデンさんに並ぶ102日連続完走を達成し、さらに2日記録を伸ばして自身の挑戦を終えた。
この間、保険適用外で維持費が1万ドル(約130万円)もかかる競技用義足を考慮して、義足ランナーのための基金を設立。104日も走り続けている間に寄付総額は6万7000ドル(約870万円)以上に達した。
フルマラソンの104日連続完走は、現時点では未公認の世界記録。「ギネス・ワールド・レコーズ(英国)」では記録認定の審査には12週間から15週間かかるとしている。
なおAP通信によれば、ギネス公認の男子の世界記録は、イタリアのエンツォ・カポラーソさん(62)が2019年に樹立した59日連続とされている。
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