砂村光信氏 バックスリーの連係の高さが生んだ埼玉・竹山の90メートル独走T

2022年05月23日 05:30

ラグビー

砂村光信氏 バックスリーの連係の高さが生んだ埼玉・竹山の90メートル独走T
<埼玉・東京ベイ>前半38分、パスをインターセプトした竹山(左)は倒れた根塚が見つめるのを尻目に笑顔で独走を開始(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【リーグワン・プレーオフ準決勝   埼玉24―10東京ベイ ( 2022年5月22日    東京・秩父宮ラグビー場 )】 【砂村光信 視点】埼玉・山沢拓の強みは自分でプレー判断した後も、状況判断して選択を変えられること。今日は彼の目には全てがスローモーションのように見えていたのではないか。
 象徴的だったのは後半12分ごろ、蹴り込まれたボールをタッチに出さず、ショートパントで裏に抜けて敵陣に攻め込んだシーン。得点には結びつかなかったが、相手の裏をかくには十分だった。キック合戦でも埼玉がエリアを獲得する一方、東京ベイはファンデンヒーファーが背走して捕球するシーンが多く、タッチに逃れるのが精いっぱい。ディフェンスもそつなくこなしており、今夏の日本代表に入る資格が十分あることを証明した。

 竹山がインターセプトをしたシーンは2対4という数的不利な状況だったが、FB野口の上がりを見て、思い切って勝負に出た。一方の東京ベイは大外の選手がパスを出したフォーリーに危機を伝達できていない。バックスリーの連係の高さが生んだトライとも言え、同じく強力バックスリーを擁す東京SGとの決勝の鍵を握りそうだ。(元U―23日本代表監督)

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