NFLチア合格の吉田彩子さん「ドキドキ」のシーズン9月開幕 異例の二刀流で夢かなえる

2022年06月02日 18:00

アメフト

NFLチア合格の吉田彩子さん「ドキドキ」のシーズン9月開幕 異例の二刀流で夢かなえる
吉田彩子さん(本人提供) Photo By 提供写真
 二刀流でNFLチアに合格した日本人がいる。富士通で社員として働く吉田彩子さん(29)が4月に行われたNFLマイアミ・ドルフィンズのチアリーダーオーディションに合格。これまで多数の日本人チアが誕生しているが、フルタイムで働きながらチャンスを手にしたのは異例で、「チアの原点の場所に立てるなんて、考えただけでドキドキする」と9月のシーズン開幕を待っている。
 6歳からチアリーディングを始めた吉田さんは箕面自由学園高で日本一を経験。帝京大を経て、入社した富士通でもチアリーダー部に所属し活躍してきた。18年にロサンゼルスであったNFLチアのキャンプに参加したことで本場のチアリーディングへの興味がわき、20年3月には富士通のチアリーダー部を辞め、チアダンスチーム「東京ガールズ」に所属。フルタイムで働きながら、週末にイベントに参加したり、ダンス教室に通ったりしてレベルアップに努めてきた。そして今年、初めてマイアミのチアリーダーオーディションに挑戦。およそ200人の中から合格を勝ち取った。

 「受かるには何年かかかると思っていたので、うれしいの次にどうしよう…と思って。2、3日パニックでした」

 ビザ取得、住居の問題、「全然話せない」という英語のことなど、クリアしなければならないことは多く、今は多忙な日を過ごしている。

 新たな一歩を踏み出すにあたり、仲間の存在も励みになっている。女優・土屋太鳳の姉で19年ミス・ジャパングランプリの炎伽とは富士通で同期。今季からWNBAのミスティックスに所属している町田瑠唯も富士通でスポーツ部同士、同い年で交流があった。帝京大では空手で東京五輪代表だった植草歩、ラグビー日本代表の流大と同学年。「刺激をもらっているし、私も頑張らないといけないなと思っています」と力をもらっている。

 身長1メートル53とは思えないほど、大きなダンスが魅力の吉田さん。オーディションでも「こんにちは!」と日本語であいさつした度胸も自慢だ。6月から3カ月のキャンプを経て迎えるシーズン。小さな体でつかんだ夢をもうすぐ、かなえる。

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