15歳玉井陸斗銀メダル 男子高飛び込み日本最年少&01年寺内以来の表彰台「めちゃくちゃうれしい」
2022年07月05日 05:20
飛び込み
12歳でシニアデビューした19年4月の日本室内選手権で優勝して一躍注目を浴びた。それから約3年3カ月で身長は17センチ伸び、体重は9キロ増加。成長に伴い回転力が落ちる懸念もあったが、計画的な筋力トレーニングで逆に宙返りのスピードは増した。1メートル60、55キロとなった体を扱う能力も高まり、成長。東京五輪では7位と高飛び込みで00年シドニー五輪の寺内以来21年ぶりの入賞を果たした。
今回は01年の福岡大会で寺内が獲得した板飛び込みの銅を上回り「寺内選手の記録を何度も塗り替えたが、これ以上ないくらいうれしい」と笑顔を見せた。五輪出場6度のレジェンドとは、練習をともにする間柄。試技までに30以上のルーティンをこなす26歳上の大先輩を参考に、今大会は演技の間の時間に体を動かしてジャンプの準備を整えるなど技以外にも気を配った。
国際舞台の雰囲気に溶け込むため、今春の高校進学後は通学の電車の中で眠い目をこすりながら英単語帳と向き合う。大トリで行われた花形種目で歴史を動かしたが、目標は先。玉井は「中国選手に勝ったので自信になった。パリ五輪では金メダルを目指したい」と力を込めた。日本飛び込み陣は1920年アントワープ五輪の初参加以来、100年以上もメダルを手にしていない。15歳のエースはメダルだけでなく表彰台の一番上を目指す。
【玉井 陸斗(たまい・りくと)】☆生年月日 2006年(平18)9月11日生まれ、兵庫県宝塚市出身の15歳。今春から兵庫・須磨学園高(神戸市)に通う。
☆サイズ 身長1メートル60、体重55キロ。あどけない笑顔とシックスパックの腹筋のコントラストがチャームポイント。
☆競技歴 小学1年時に開始。3歳から通っていたスイミングスクールの隣のプールで開催されていた飛び込み教室を体験したことが契機となった。入水時にしぶきが立たない“ノースプラッシュ”が快感となり、のめり込む。小学5年時から寺内と一緒に練習する。
☆競技一筋 シニアデビュー戦の19年4月の日本室内選手権に12歳で優勝後は、ケガ防止のため自転車に乗らず、体育の授業の球技は見学するなど競技に打ち込んできた。
☆好きな食べ物 焼き肉。特に牛タン。
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