スケボー女子強すぎる!日本勢が表彰台独占 中山楓奈、主要国際大会初V「乗りたい技に乗れた」

2022年07月05日 05:11

スケートボード

スケボー女子強すぎる!日本勢が表彰台独占 中山楓奈、主要国際大会初V「乗りたい技に乗れた」
日本勢が表彰台独占!表彰台で笑顔を見せる(左から)2位の西矢、優勝した中山、3位の織田(AP) Photo By AP
 【スケートボード・ストリート パリ五輪予選対象大会開幕戦ローマ2022最終日 ( 2022年7月3日    ローマ )】 男女決勝が行われ、女子で東京五輪銅メダルの中山楓奈(17=ムラサキスポーツ)が264・13点で主要国際大会初優勝を果たした。東京五輪金メダルの西矢椛(もみじ、14)が255・64点の2位、織田夢海(ゆめか、15)が254・91点の3位に入り、日本勢が表彰台を独占する快挙を成し遂げた。男子は東京五輪金メダルの堀米雄斗(23=ミクシィ)が169・39点と得点を伸ばせず8位だった。
 古代ローマの象徴的建造物であるコロッセオの目と鼻の先にある特設会場で、日の丸がはためいた。決勝を争う8人中5人を占めた日本勢が、上位4人を独占。その頂点に立った中山は「ちゃんと乗りたい技に乗れたから凄くいい思い出になった」と相好を崩した。

 45秒間で技を連発するランを終えて3位。一発技を競うベストトリックは最初の2回でいずれも着地に失敗し、窮地に追い込まれた。「2本連続失敗した時にフロント系をやめようと思った」と心が揺らいだが、3回目も意を決して得意の大技「フロントサイドKグラインド」に挑戦し、全体最高の91・92点を叩き出した。

 勢いに乗ると4回目は「練習でできていなかった」という、跳び上がりながら体をひねって板の前部で縁石に乗り、板を立てたまま滑り降りる「ノーズブラントスライド」に成功。「自分でも驚いている」と目を丸くした。2位に入った4月のXゲーム千葉大会では「緊張しすぎて途中で泣いた」と精神面が課題だったが、心技で成長した姿を披露した。

 準々決勝からトップを譲らず、決勝も逆境をはねのけた。風格すら漂う中山だが「パリ五輪までに、もっと技を増やしていけたら」と気を引き締める。超ハイレベルな五輪代表争いは始まったばかり。全ての道が通ずるローマから、パリへの第一歩を踏み出した。

 ◇中山 楓奈(なかやま・ふうな)2005年(平17)6月17日生まれ、富山市出身の17歳。父の影響で小3からスケートボードを始める。山田中―龍谷富山高。19年の日本選手権で初優勝。昨年の東京五輪では銅メダルを獲得。今年4月のXゲーム千葉大会では自己最高位となる2位に入った。得意技は手すりに前部車輪の金具を斜めに掛けて滑り降りる「フロントサイドKグラインド」。好きな選手はジェイミー・フォイ(米国)。1メートル57、50キロ。

 ▽スケートボード・ストリートのパリ五輪への道 出場枠は各種目で東京大会から2人増えて22人で、1国・地域あたりの最大出場枠は3人。選考は今大会を含む五輪予選対象大会での獲得ポイントに基づくランキングで、24年6月24日時点で上位20人に入れば出場権を得る。五輪予選対象大会の数や日程は未定で、22年は今大会と10月の世界選手権(リオデジャネイロ)が対象となる。

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