伊藤美誠 パリ五輪金獲りへTリーグ初参戦「日本人ランキングポイントが必要になる」、日本生命に加入
2022年07月27日 05:00
卓球
「パリ五輪に出場して優勝するのが目標。国内選考会やTリーグでも1位を目指して頑張ります」
これまで世界ランクに反映される国際大会を優先。東京五輪を見据えた練習時間を確保するため、国内のTリーグ参戦を見送ってきた。心変わりの理由は24年パリ五輪の日本代表選考方法がまだ判然としないことだ。
1国最大2人のシングルス代表について、国際連盟が今月11日に示した予選方式は24年6月18日に発表する世界ランクの上位選手個人が出場権を獲得するというものだった。しかし、日本協会は昨年9月に国内選考会やTリーグなどで得られるポイントによる独自の国内ランクで選ぶ方針を暫定的に発表。現時点で伊藤は日本代表になるためには「日本人ランキングポイントが必要になる」と聞かされているという。
国内ランクを上昇させるには「Tリーグに出場しないと難しい」。小学生時代から親交がある元日本代表指揮官で日本生命の村上恭和総監督(64)から熱心に勧誘されたこともあり「Tリーグに参戦するなら村上さんのチームで出たい」とTリーグ創設から4連覇中の強豪チームを迷いなく選んだ。
「世界ランクも日本ランクも上げたい。海外でも日本でも勝てる選手になりたい。(Tリーグでは)日本生命の5連覇を皆さんと一緒に達成したい。私個人としては出る試合は勝つことを目標にしています」
2年後の24年7月26日にはパリ五輪が開幕する。「今はいい状態でリラックスして卓球をできている。日々の練習を積み重ね“これだけやったから大丈夫”と言えるようにしたい」。2年後の金メダル獲得を目指し、一層の精進を誓った。
▽卓球のパリ五輪への道 日本卓球協会は21年9月に世界選手権個人戦や国内選考会、Tリーグでの成績で獲得できるポイントによる国内ランク上位2人をシングルス代表に選ぶ基準を暫定的に設定した。ただ、今年7月にパリ五輪の団体に出る男女の各16チームに自動的にシングルス2枠が割り当てられ、シングルスは24年6月18日に発表される世界ランク上位選手が出場権を獲得することになったため、見直される見込み。
▽Tリーグ 男女各4チームが参加し、18年10月にスタート。試合形式はダブルス1試合、シングルス3試合の団体戦。21~22年シーズンは女子の九州、22~23年は女子の京都が新たに参戦。22~23年は男子4チーム、女子6チームが参加し、9月に開幕する。男子は東京が3度、琉球が1度優勝、女子は日本生命が4連覇中。
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