~奥嶋誠昭コーチの新理論~④ スイングプレーンを理解する
2022年07月29日 12:00
ゴルフ
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加藤 早速ですが、スイングプレーンについて教えて下さい。
奥嶋 簡単に説明すると、クラブの通り道になります。スイングプレーンに沿ってクラブが動くことをオンプレーンと呼び、そのスイングができると、インパクトでクラブフェースがスクエアに戻ります。要するに、ボールを狙ったところへ真っすぐ飛ばすためには必要不可欠なものだと考えましょう。
加藤 クラブによって、そのプレーンは変わるんですか?
奥嶋 変わります。前回説明しましたが、クラブにはライ角があり、ソール全体を地面に着けるとシャフトの角度やグリップの位置が決まります。ライ角が違えば、当然シャフトの角度もグリップの位置も変わってきます。それに伴い、スイングプレーンも変わるわけです。
加藤 実際にスイングプレーンを体感したいのですが?
奥嶋 やってみましょう。最初は最も短いサンドウエッジ(SW)からでいいでしょう。まずは普通にアドレスします。その際、ソール全体を地面につけたときのシャフトの角度を覚えておきましょう。クラブを上げる際は少しインサイドに引きながら上げていきます。シャフトが地面と平行になったところで一度スイングを止めます。このとき、シャフトが両足の爪先を結んだラインと平行になっているかどうかをチェックします。さらに、飛球線後方から見た場合、クラブヘッドと両手が重なって見えるかどうかも鏡などを利用して確認しましょう。
加藤 そこがチェックポイントですね?
奥嶋 そうです。あとはその位置から再び上体を回転してバックスイングを行いますが、アドレスでのシャフトを延長したライン上をクラブが通過してからトップ・オブ・スイングをつくります。次に1Wのスイングプレーンを確認します。手順はSWと同じです。ただし、シャフトが長い分、アドレスでのシャフトを延長したラインは傾きが大きくなります。SWはクラブが立って体に近いところに上がりましたが、1Wはクラブが寝た状態で体から遠いところに上がります。
加藤 それでもいつもよりトップ・オブ・スイングではクラブが立っている感じがします。
奥嶋 おそらく、バックスイングの途中でクラブの重さに負けて、ヘッドが垂れていたのでしょう。
加藤 スイングプレーンに沿ってクラブを振れるようになると、どのようなメリットがありますか?
奥嶋 インパクトでクラブフェースがスクエアに戻りやすいので、方向性が良くなります。さらに、無駄な動きがなくなる分、ボールにしっかりとパワーが伝わるので飛距離も伸びるでしょう。アベレージゴルファーの多くは、スイングプレーンから外れたままクラブを振っています。自分にとってのスイングプレーンを常に意識しておくと、今後のレッスンに対する理解も深まりますし、上達が早くなります。ボールが当たらなくなったら、スイングプレーンを確認する習慣をつけましょう。
(取材協力=ヒルトップ横浜クラブ)
◆奥嶋 誠昭(おくしま・ともあき)1980年(昭55)3月26日生まれ、神奈川県横浜市出身の42歳。10歳からゴルフを始める。堀越高から米大学留学を経てレッスン活動をスタート。これまでに谷原秀人や一ノ瀬優希らのコーチを務め、現在は稲見萌寧、木下稜介らの指導を行っている。
◆加藤 みなみ(かとう・みなみ)1997年(平9)5月13日生まれ、栃木県佐野市出身の25歳。12歳でゴルフを始める。日大卒。大学時代はゴルフ部に所属。ベストスコアは72。将来の活躍が期待される女子ゴルファーを応援するプロジェクト「白金台女子ゴルフ部」のマネジャーとしても奮闘中。
正しいスイングプレーンの上をクラブが動けばスイングは安定します。奥嶋誠昭コーチによれば、クラブによってスイングプレーンは異なると指摘します。では、どのようにそれが異なるのか。今回はスイングプレーンについて解説してもらいます。スイングプレーンを理解し、正しい軌道でクラブを動かすことができれば、間違いなくミスは大幅に減少します。日大ゴルフ部OGの加藤みなみさんがアシスタント役を務めます。 【奥嶋 簡単に説明すると、クラブの通り道になります。スイングプレーンに沿ってクラブが動くことをオンプレーンと呼び、そのスイングができると、インパクトでクラブフェースがスクエアに戻ります。要するに、ボールを狙ったところへ真っすぐ飛ばすためには必要不可欠なものだと考えましょう。
加藤 クラブによって、そのプレーンは変わるんですか?
奥嶋 変わります。前回説明しましたが、クラブにはライ角があり、ソール全体を地面に着けるとシャフトの角度やグリップの位置が決まります。ライ角が違えば、当然シャフトの角度もグリップの位置も変わってきます。それに伴い、スイングプレーンも変わるわけです。
加藤 実際にスイングプレーンを体感したいのですが?
奥嶋 やってみましょう。最初は最も短いサンドウエッジ(SW)からでいいでしょう。まずは普通にアドレスします。その際、ソール全体を地面につけたときのシャフトの角度を覚えておきましょう。クラブを上げる際は少しインサイドに引きながら上げていきます。シャフトが地面と平行になったところで一度スイングを止めます。このとき、シャフトが両足の爪先を結んだラインと平行になっているかどうかをチェックします。さらに、飛球線後方から見た場合、クラブヘッドと両手が重なって見えるかどうかも鏡などを利用して確認しましょう。
加藤 そこがチェックポイントですね?
奥嶋 そうです。あとはその位置から再び上体を回転してバックスイングを行いますが、アドレスでのシャフトを延長したライン上をクラブが通過してからトップ・オブ・スイングをつくります。次に1Wのスイングプレーンを確認します。手順はSWと同じです。ただし、シャフトが長い分、アドレスでのシャフトを延長したラインは傾きが大きくなります。SWはクラブが立って体に近いところに上がりましたが、1Wはクラブが寝た状態で体から遠いところに上がります。
加藤 それでもいつもよりトップ・オブ・スイングではクラブが立っている感じがします。
奥嶋 おそらく、バックスイングの途中でクラブの重さに負けて、ヘッドが垂れていたのでしょう。
加藤 スイングプレーンに沿ってクラブを振れるようになると、どのようなメリットがありますか?
奥嶋 インパクトでクラブフェースがスクエアに戻りやすいので、方向性が良くなります。さらに、無駄な動きがなくなる分、ボールにしっかりとパワーが伝わるので飛距離も伸びるでしょう。アベレージゴルファーの多くは、スイングプレーンから外れたままクラブを振っています。自分にとってのスイングプレーンを常に意識しておくと、今後のレッスンに対する理解も深まりますし、上達が早くなります。ボールが当たらなくなったら、スイングプレーンを確認する習慣をつけましょう。
(取材協力=ヒルトップ横浜クラブ)
◆奥嶋 誠昭(おくしま・ともあき)1980年(昭55)3月26日生まれ、神奈川県横浜市出身の42歳。10歳からゴルフを始める。堀越高から米大学留学を経てレッスン活動をスタート。これまでに谷原秀人や一ノ瀬優希らのコーチを務め、現在は稲見萌寧、木下稜介らの指導を行っている。
◆加藤 みなみ(かとう・みなみ)1997年(平9)5月13日生まれ、栃木県佐野市出身の25歳。12歳でゴルフを始める。日大卒。大学時代はゴルフ部に所属。ベストスコアは72。将来の活躍が期待される女子ゴルファーを応援するプロジェクト「白金台女子ゴルフ部」のマネジャーとしても奮闘中。
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